VTuberモデルは、キャラクターデザインからイラスト、Live2D用のパーツ分け、モデリングまでまとめて依頼できます。
「VTuberになりたいけれど、まだキャラクターの絵もない」という状態からでも始められます。
ただし、依頼ページに「一括制作」「全部お任せ」と書かれていても、含まれる範囲は制作者によって違います。
モデルを動かせる状態までは含む。
配信ソフトへの導入まで含む。
編集用の元データは別料金。
ロゴや配信画面は別。
ということがあります。
そのため、「全部頼めるか」だけでなく、「自分は今どこまで持っていて、完成時に何を受け取りたいか」から依頼範囲を決めます。
何も持っていなくてもキャラクターデザインから頼める
まだイラストがなくても問題ありません。
キャラクターデザインから受ける制作者なら、
性別。
見た目の年齢。
髪型。
髪色。
目の色。
服装。
モチーフ。
性格。
活動内容。
などを聞きながらキャラクターを作っていきます。
すべてを最初から決めておく必要もありません。
例えば、
白髪。
青をメインカラーにしたい。
猫モチーフ。
かわいいより少し大人っぽい。
という程度から相談できるサービスもあります。
髪型や服装まで決まっていなければ、そこを提案してもらえます。
一括依頼なら「キャラデザ→絵→パーツ分け→モデリング」と進む
Live2Dモデルを何もないところから作る場合、大まかには次のように進みます。
まずキャラクターデザインを決めます。
次に、そのデザインをもとにLive2D用のイラストを描きます。
そのイラストを、
前髪。
後ろ髪。
目。
瞳。
眉。
口。
顔。
首。
体。
腕。
服。
装飾品。
など、動かす場所ごとに分けます。
これがパーツ分けです。
そのパーツ分けされたイラストをLive2D Cubismへ読み込み、顔を左右へ向けたり、目を閉じたり、口を開いたり、髪を揺らしたりする設定を行います。
これがモデリングです。
一括制作なら、この流れをまとめて一つの窓口へ依頼できます。
普通の一枚絵を描いて終わりではない
「イラストから全部」と書かれている場合でも、普通の立ち絵を描くだけではLive2Dモデルにはなりません。
Live2Dでは、動いたときに見える部分まで考えてイラストを作ります。
例えば顔を横へ向ければ、髪の後ろに隠れていた部分が見えることがあります。
目を動かせば、普段は瞳の後ろに隠れている白目が見えます。
首や腕も、動いたときに切れて見えないよう描き足す必要があります。
そのため、VTuber用Live2Dイラストは最初から動かすことを考えて制作した方が、その後のモデリングへつなぎやすくなります。
一人に全部頼む方法と、絵師・モデラーを分ける方法がある
一括制作には大きく二つあります。
一人のクリエイターが、
キャラクターデザイン。
イラスト。
パーツ分け。
Live2Dモデリング。
まで全部担当する方法です。
もう一つは、窓口となる人が絵師とモデラーをまとめる方法です。
依頼者から見ると一括依頼ですが、実際の制作は複数人で分担します。
どちらでもVTuberモデルは完成します。
「一括依頼=一人が全部制作」とは限りません。
一人に全部頼むと工程間の調整が少なくなる
イラストとモデリングを同じ人へ頼む利点は、作る段階から動かし方を考えてもらいやすいことです。
例えば、
この髪は大きく揺らしたい。
この袖をふわっと動かしたい。
猫耳を左右別々に動かしたい。
という希望があれば、イラストを描く段階から必要なパーツ分けを考えられます。
イラスト完成後にモデラーへ渡したところ、
この部分は分かれていないので動かせない。
後ろ側の描き足しが必要。
というやり直しも減らしやすくなります。
初めてで制作工程そのものが分からない人には、一括依頼が使いやすい方法です。
絵師とモデラーを分けると、それぞれ好きな人を選べる
一方、一括制作にこだわる必要もありません。
「この人の絵柄でキャラクターを作ってほしい」
という絵師がいるなら、まずLive2D用イラストを依頼します。
その後、
「この人のモデルの動きが好き」
というLive2Dモデラーへ依頼する方法があります。
絵柄とモデリングをそれぞれ別の基準で選べるのが利点です。
ただし、絵師とモデラーの間で必要なパーツや描き足しについて確認が必要になることがあります。
依頼者自身が両者のやり取りをつなぐケースもあります。
分業するなら「Live2D用として描いてもらう」と先に伝える
普通の立ち絵を絵師へ依頼し、完成後にモデラーへ持っていけば必ず動かせる、とは限りません。
後からLive2D化する予定なら、イラストを依頼するときから、
「Live2Dモデルに使用します」
と伝えます。
パーツ分けまで絵師へ依頼するのか。
モデラー側がパーツ分けするのか。
どちらが描き足しを担当するのか。
も決めます。
ここが曖昧だと、完成した一枚絵をもう一度加工する作業が発生することがあります。
キャラクターデザインだけ持っているなら、その続きから頼める
すでにキャラクターのデザイン画がある場合は、最初から全部頼む必要はありません。
例えば、
正面の立ち絵はある。
三面図がある。
以前描いてもらったキャラクターデザインがある。
という場合です。
そのデザインをもとに、
Live2D用イラスト制作。
パーツ分け。
モデリング。
だけを依頼できます。
ただし、元のデザインを別のクリエイターへ渡して描き直してよいかは、元絵師との利用条件を確認します。
普通の一枚絵しかない場合は「使えるか」を先に見てもらう
すでにお気に入りのイラストがあり、
「これをVTuberとして動かしたい」
という場合もあります。
この場合は、一枚絵を制作者へ見せて判断してもらいます。
そのままパーツ分けできる。
一部描き足せば使える。
元絵師に追加データを依頼した方がよい。
Live2D向けに描き直した方がよい。
など、絵の状態によって対応が変わります。
依頼者自身が「このPNGなら動かせるはず」と判断する必要はありません。
ファイルを見せて見積もってもらいます。
パーツ分け済みPSDがあるならモデリングだけ頼める
Live2D用にすでにパーツ分けされたPSDを持っているなら、モデリングだけを依頼できます。
この場合、
キャラクターデザイン。
イラスト清書。
パーツ分け。
をもう一度購入する必要はありません。
ただし、モデラーによって必要なパーツの分け方が違う場合があります。
モデリング前にPSDを確認してもらい、
このまま使える。
追加パーツが必要。
描き足しが必要。
と判断してもらいます。
「全部込み」の範囲は商品ごとに確認する
一括制作で一番注意したいのは、「全部」という言葉です。
例えば、
キャラクターデザイン。
パーツ分けイラスト。
Live2Dモデリング。
までが基本料金。
表情差分。
髪型差分。
衣装差分。
腕のポーズ。
特別なアニメーション。
などは追加料金というサービスがあります。
別のサービスでは、
ロゴ。
SDキャラクター。
配信画面。
VTube Studio導入サポート。
まで付けられます。
「VTuberデビューに必要なもの全部」と「Live2Dモデル制作の全部」は同じ意味ではありません。
VTube Studioへ入れるところまで頼める場合もある
初めての場合、
モデルが届いた。
でも何をどこへ入れれば動くのか分からない。
ということもあります。
一括制作サービスの中には、VTube Studioへの導入や初期設定までサポートするものがあります。
モデル制作だけで不安なら、
VTube Studio導入サポートはあるか。
表情切替の設定まで行ってもらえるか。
スマートフォン・Webカメラの設定を教えてもらえるか。
を確認します。
ここまで含まれるかどうかも制作者によって違います。
完成モデルの「配信用データ」と「編集用データ」は違う
モデルが完成すると、VTube Studioなどで使うためのデータを書き出します。
例えばLive2Dでは、アプリで使うモデル本体として.moc3などがあります。
一方、Live2D Cubismでモデル自体を編集するときに使う元データが.cmo3です。
配信で使うだけなら、書き出し済みモデルデータがあれば足りる場合があります。
しかし将来、
自分で動きを変更したい。
別のモデラーへ改修を頼みたい。
新衣装を追加したい。
となったとき、編集用データが必要になる場合があります。
一括制作でもcmo3やPSDが必ず付くわけではない
「デザインからモデリングまで全部頼んだのだから、制作したファイルは全部もらえる」
とは限りません。
納品されるのが、
VTube Studio用の完成データ。
立ち絵PNG。
だけというサービスもあります。
一方、
パーツ分けPSD。
編集用cmo3。
まで納品するサービスもあります。
また、編集用データは追加料金としている制作者もいます。
依頼前に「完成時に何を受け取れるか」を確認します。
将来の新衣装まで考えるなら、データの扱いを確認する
最初は通常衣装だけでよくても、活動後に新衣装が欲しくなる可能性があります。
その場合、
元モデラーへ追加依頼できるのか。
PSDやcmo3を保管してもらえるのか。
購入者へ元データが納品されるのか。
別のモデラーへ改修を依頼してよいのか。
が重要になります。
モデルを完成させるところだけでなく、「完成後に変更できるか」まで一括依頼時に聞いておくと後から困りにくくなります。
修正できる時期も工程ごとに違う
一括制作では、完成するまでの途中で何度か確認があります。
例えば、
キャラクターデザインのラフ。
立ち絵のラフ。
清書。
Live2Dの動作確認。
という流れです。
重要なのは、修正しやすい時期が違うことです。
ラフ段階なら髪型や服装を変更できても、清書後の大幅変更は追加料金になる場合があります。
モデリング後に、
「やっぱり髪型そのものを変えたい」
となれば、イラスト工程まで戻る可能性があります。
一括制作でも「最後に全部見てから直してもらう」方式ではありません。
最初に全部決められなくても一括依頼できる
キャラクターデザインから頼む人が、
髪型まで決まっていない。
服が分からない。
名前もまだない。
ということもあります。
それでも相談できます。
現在のオーダー例でも、
髪型・目・服は決まっていれば伝える。
名前・性格・設定も決まっていれば伝える。
という形で受け付けているサービスがあります。
必要なのはキャラクター設定を完成させることではありません。
何となくでも、
どういうVTuberになりたいか。
かわいい・格好いい・落ち着いたなどの方向。
入れたいモチーフ。
好きな色。
避けたいデザイン。
を伝えられれば、そこから制作できます。
参考画像があると「お任せ」でも伝わりやすい
デザインをすべて自分で言葉にする必要もありません。
例えば、
このような髪の長さ。
こういう雰囲気の服。
この色の組み合わせ。
このくらいの年齢感。
という参考画像を用意します。
ただし、既存キャラクターをそのままコピーしてもらうのではありません。
「この画像のどの部分が好きなのか」を伝えます。
参考資料が数枚あるだけでも、制作者とのイメージのずれを減らしやすくなります。
「全部お任せ」と「何も伝えない」は違う
お任せデザインを受けるクリエイターでも、完全に情報ゼロでは方向を決めにくくなります。
最低限、
活動内容。
性別・年齢感。
好きな色。
好きな雰囲気。
モチーフ。
避けたいもの。
くらいは伝えた方がよいでしょう。
例えば、
「ホラーゲーム中心。男性。20代くらい。黒と紫。カラスをモチーフにして、かわいいより不気味で格好いい方向」
まであれば、かなり具体的になります。
服の形や細かな装飾は提案してもらえます。
一括依頼が向いているのは制作工程を管理したくない人
一括依頼は、
初めてで工程が分からない。
絵師とモデラーを別々に探したくない。
ファイルの受け渡しが不安。
パーツ分けの指示が分からない。
一つの窓口で相談したい。
という人に向いています。
モデル完成までの流れをまとめてもらえるため、依頼者側で技術的な橋渡しをする量を減らせます。
分業が向いているのは「この絵師・このモデラー」が決まっている人
一方、
絶対にこの絵師の絵で活動したい。
このモデラーの動きが好き。
という希望が明確なら、無理に一括制作サービスを使う必要はありません。
絵師へLive2D用イラストを依頼し、その後モデラーへ渡します。
分業の方が、自分の好みを細かく組み合わせやすくなります。
ただし、制作日程が別々になるため、
絵の完成待ち。
モデラーの受付待ち。
パーツの追加修正。
などで全体の期間が延びる可能性があります。
一括依頼でも価格だけで選ばない
一括制作サービスは料金差が大きく見えます。
しかし、
上半身だけか全身か。
キャラデザを含むか。
モデリングの可動範囲。
表情差分の数。
衣装の複雑さ。
導入サポート。
修正回数。
納品データ。
商用利用条件。
が違うため、表示価格だけでは比較できません。
安い一括プランに必要なものを追加したら、別のプランと同程度になることもあります。
最終的には、自分の条件を伝えて見積もりを出してもらいます。
2Dと3Dでは「全部依頼」の中身が違う
ここまではLive2Dの2Dモデルを中心に説明しました。
3Dの場合は制作工程が変わります。
3Dではキャラクターデザインをもとに、立体の形を作り、骨を設定し、体を動かせる状態にします。
VRMは人型3Dアバターをさまざまな対応アプリで扱うための形式です。
そのため「キャラデザから全部」と書かれたLive2Dサービスへ3Dモデルを依頼することはできません。
全身を3Dで動かしたいなら、最初から3Dモデル制作を扱う制作者を探します。
初めてなら「何も持っていません」と伝えてよい
依頼相談で難しい用語を並べる必要はありません。
例えば、
「VTuberを始めたいのですが、まだイラストは何もありません」
「YouTubeのゲーム・雑談配信で使いたいです」
「Live2DでVTube Studioを使いたいです」
「キャラクターデザインからモデリングまでお願いしたいです」
「予算上限は○万円です」
「○月ごろまでを希望しています」
「白髪と猫モチーフだけは入れたいです」
くらいから相談できます。
そこから制作者が、
デザイン。
イラスト。
パーツ分け。
モデリング。
必要なオプション。
を整理して見積もります。
結局、デザインから全部依頼できる?
できます。
何も持っていない人でも、
キャラクターデザイン。
Live2D用イラスト。
パーツ分け。
Live2Dモデリング。
まで一括で依頼できるサービスがあります。
一方、すでにキャラクターデザインがあるなら、その続きから。
一枚絵があるなら、パーツ分けできるか確認してから。
パーツ分けPSDまであるなら、モデリングだけ。
と、今持っている素材に合わせて途中から依頼することもできます。
重要なのは「全部頼めるサービスを探す」ことだけではありません。
そのサービスの「全部」が、
キャラクターデザインまでなのか。
パーツ分けまでなのか。
モデリングまでなのか。
配信用データまでなのか。
VTube Studio導入までなのか。
編集用元データまでなのか。
を確認することです。
何も持っていない初心者なら、一括制作は使いやすい方法です。
ただし完成後に何をしたいかまで考え、納品データ・新衣装対応・商用利用・第三者による改修なども依頼前に確認しておくと、活動を始めた後に困りにくくなります。
出典
nizima|nizimaでできること・Live2D公式マーケット
nizima|VTuber向けLive2D公式マーケット案内
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SKIMA|Vtuberキャラデザ~モデリングまで全行程一括制作例