VTuberモデルを依頼するとき、「参考画像を送ってください」と言われても、何を何枚用意すればよいのか迷うかもしれません。
参考画像に「最低○枚」「5枚あれば十分」といった共通ルールはありません。
大切なのは枚数より、1枚ごとに何を伝えるための画像なのかが分かることです。
髪型なら髪型。
服なら服。
色なら色。
というように、言葉だけでは伝わりにくい部分へ参考画像を使います。
すでにキャラクターデザインが完成している人と、これからデザインしてもらう人でも、必要な画像は変わります。
すでにキャラクターがいるなら、まず完成資料を送る
すでに活動しているキャラクターや、自分で作ったデザインがあるなら、それが一番重要な参考資料です。
まずは正面から見た全身立ち絵を送ります。
三面図があるなら、正面・横・後ろが分かる三面図も送ります。
三面図とは、キャラクターを正面・横・後ろなど複数方向から描いた設定資料です。
髪の後ろ側。
服の背中。
尻尾。
アクセサリーの位置。
靴。
など、正面だけでは分からないデザインを確認できます。
既存キャラクターなら、別のキャラクター画像を何枚も集めるより、まず自分の正式なデザインを基準にします。
正式な立ち絵が1枚しかなくても依頼はできる
三面図がないから依頼できない、というわけではありません。
正面の立ち絵しかないなら、それを送って、
「背面はまだ決まっていません」
「後ろ髪はお任せしたいです」
「靴は見えないので新しくデザインしてほしいです」
と伝えます。
決まっていない部分を無理に参考画像で埋める必要はありません。
むしろ「ここは未定」と明確にした方が、制作者が提案しやすくなります。
これからキャラクターデザインを頼むなら、要素ごとに画像を集める
まだ自分のキャラクターが存在しない場合は、一枚の完成キャラクター画像を探す必要はありません。
必要な部分だけ集めます。
例えば、
顔の雰囲気。
髪型。
服装。
体格。
色使い。
アクセサリー。
モチーフ。
などです。
「このキャラクターみたいにしてください」という一枚を探すより、「髪はこれ、服はこれ、色はこれ」と分けた方が、自分だけのデザインを伝えやすくなります。
顔の参考画像は「顔全部」ではなく、何を見るのか決める
顔の参考画像では、
幼く見せたいのか。
大人っぽくしたいのか。
つり目なのか。
たれ目なのか。
目を大きくしたいのか。
眉を細くしたいのか。
などを伝えます。
例えば画像を1枚送って、
「このキャラクターのようにしてください」
ではなく、
「目の細さだけ参考にしてください。髪型や色は参考にしません」
と書きます。
顔全体を気に入っている場合でも、どの部分が重要なのかを一言添えた方が伝わります。
髪型は前髪・長さ・後ろ姿を分けてもよい
髪型は一枚で希望が伝わることもあります。
しかし、
前髪はこの画像。
後ろ髪の長さは別の画像。
毛先の雰囲気は別の画像。
という希望なら、複数枚使って構いません。
この場合も、
「画像1は前髪だけ」
「画像2は髪の長さだけ」
と指定します。
色が違う画像を使うなら、
「髪型だけ参考。色は白」
と書いておけば誤解を減らせます。
服装は全身が分かる画像を優先する
服装は、できれば全体の形が分かる画像を用意します。
例えば「黒いゴシック衣装」と文章だけで伝えても、
スカートなのか。
パンツなのか。
丈は長いのか。
装飾が多いのか。
かわいい方向なのか。
重厚な方向なのか。
で完成形は大きく変わります。
参考画像を使うなら、
「シルエットはこれ」
「襟だけこれ」
「袖はこの形」
「装飾量はこの程度」
と分けます。
色は「赤」「青」だけでなく、実際の色を見せる
同じ青でも、
明るい水色。
青紫。
濃紺。
灰色がかった青。
ではかなり違います。
キャラクターのイメージカラーが重要なら、希望する色が分かる画像やカラーパレットを用意します。
髪の色。
目の色。
服の主色。
差し色。
まで決まっているなら、一枚にまとめて見せても構いません。
色については複数のキャラクター画像を集めるより、「この色を使いたい」と分かる資料の方が目的が明確です。
小物やアクセサリーは、重要なものだけ別画像にする
猫耳。
帽子。
メガネ。
ネックレス。
武器。
楽器。
マイク。
特殊な装飾。
など、キャラクターの特徴になる小物は別資料にしてもよいでしょう。
特に形が複雑なものは、文章で細かく説明するより画像の方が伝わりやすくなります。
一方、制作者へ完全に任せる小物まで大量に参考資料を集める必要はありません。
「絶対にこの形に近くしたい」というものを優先します。
ポーズの画像は、キャラクターデザインとは別に考える
髪や服の参考画像とは別に、立ち姿を指定したい場合はポーズ画像を用意します。
例えば、
片手を腰に置く。
腕を組む。
片足を少し曲げる。
手を前に出す。
といった希望です。
ただしLive2Dモデルでは、動かすために正面に近い立ち姿を求める制作者もいます。
「この写真とまったく同じポーズにしたい」というより、「手の位置はこのイメージ」のように、何を参考にしているか伝えます。
Live2Dの「動き」は静止画だけで伝えなくてよい
モデルの動きについては、参考画像だけで伝えようとしない方がよい場合があります。
例えば、
顔を大きく横へ向けたい。
髪をふわっと大きく揺らしたい。
体をよく動かしたい。
耳がぴょこぴょこ動いてほしい。
という希望です。
これは静止画より、制作者自身の過去モデルや他の動作例を示し、
「このくらい顔を横へ向けたい」
「この動画くらい髪を揺らしたい」
と説明した方が伝わります。
見た目の参考と、動きの参考は分けます。
参考画像は何枚用意する?
固定の正解はありません。
実際の依頼サービスでも、顔と服装をそれぞれ1枚以上とする人もいれば、全体の雰囲気について2〜5枚程度を求める人もいます。
そこで「5枚準備しなければ」と考えるのではなく、伝える項目ごとに必要か判断します。
例えば、
顔と服だけ明確にしたいなら2枚。
髪・服・色・小物がそれぞれ別なら4枚。
さらにポーズも指定するなら5枚。
という考え方です。
逆に、1枚の画像ですべて希望通りなら、その1枚だけで足りる場合もあります。
最初の目安として2〜5枚程度に収まるなら整理しやすい
キャラクターをゼロから依頼する場合、最初の相談資料が2〜5枚程度に収まるなら、内容を整理しやすいでしょう。
これはVTuber依頼の標準枚数ではありません。
髪、顔、服、色など、必要な要素を役割別に並べた結果として、その程度になることが多いという使い方です。
必要なら増やして構いません。
重要なのは「画像が何枚あるか」ではなく、「全部見ると希望が一つに絞れるか」です。
10枚・20枚送れば詳しく伝わるとは限らない
参考画像を増やし過ぎると、反対に方向が分からなくなることがあります。
例えば、
髪型の画像が5枚。
全部長さも前髪も違う。
服も5枚。
かわいい制服と軍服と和服が混ざっている。
これでは、制作者は「結局どれが一番重要なのか」を判断しなければなりません。
複数案で迷っているなら、
「第一希望は画像1」
「画像2は装飾だけ参考」
「画像3と4は迷っているので相談したい」
と優先順位を付けます。
参考画像には必ず「どこを見るか」を書く
枚数以上に重要なのがこれです。
例えば画像を4枚送るなら、
画像1:前髪と横髪だけ参考。色は参考にしない。
画像2:服のシルエットだけ参考。装飾はお任せ。
画像3:黒×紫の配色を参考。
画像4:立ち姿と手の位置を参考。
とします。
これだけで、同じ4枚でも情報の意味が大きく変わります。
ファイル名も、
「01_髪型」
「02_服」
「03_色」
「04_ポーズ」
のようにすると整理しやすくなります。
画像に直接書き込んでもよい
参考画像を一枚のシートにまとめ、
「前髪はここ」
「この袖の形」
「この装飾は不要」
「色だけ参考」
と矢印や文字を書き込む方法もあります。
別々の画像を10枚送るより、一枚の資料に整理した方が希望が伝わりやすい場合があります。
特に、
採用したい部分。
採用しない部分。
絶対条件。
お任せ部分。
を分けておくと、ラフ完成後の「そこは違った」を減らしやすくなります。
「これと同じ」ではなく「この部分が好き」と伝える
既存キャラクターや他人の作品を参考画像として見せる場合は、
「このキャラクターと同じデザイン」
ではなく、
「前髪の長さが好き」
「袖の広がり方を参考にしたい」
「この程度の装飾量がよい」
「この色の組み合わせが好き」
という使い方にします。
一つのキャラクターを丸ごと完成見本にするより、参考にする要素を分解した方が、制作者にも自分の希望が伝わります。
AI画像やキャラクター作成サービスの画像を使う場合は確認する
自分では絵が描けないため、生成AIやキャラクター作成サービスでイメージを作って参考にしたい人もいます。
実際に、AI画像やPicrewで作った画像を「参考資料」として受け付ける制作者もいます。
一方で、生成AI画像そのもののパーツ分けやLive2D化を受け付けない制作者もいます。
「参考として見せる」のと「その画像自体をモデル原画として使う」のは別です。
AI画像などを使う場合は、依頼先が参考資料として受け付けているか確認します。
参考画像が何もなくても依頼できる場合はある
頭の中にしかイメージがなくても、キャラクターデザインから受ける制作者なら相談できます。
例えば、
20歳くらいの女性。
白髪。
紫の目。
クール。
猫モチーフ。
黒中心の服。
という文章だけから始める方法です。
参考画像がない場合は、文章を少し具体的にします。
「かわいい」だけではなく、
かわいいけれど幼くしない。
装飾は少なめ。
細身。
落ち着いた印象。
のように伝えます。
決まっていないところは「お任せ」と書けばよいでしょう。
ただし「お任せ」と「希望を書き忘れた」は違う
参考画像を送らなかった部分を、制作者が自由にデザインすることがあります。
完成後に、
「本当はロングヘアがよかった」
「スカートのつもりだった」
となれば、大きな修正が必要になる場合があります。
絶対に譲れないところだけは、画像か文章のどちらかで伝えます。
決まっていないところだけを「お任せ」にします。
参考画像を用意する前に「決まっている部分」を書き出す
画像検索を始める前に、
髪は決まっている。
目はお任せ。
服装は大体決まっている。
色は決まっている。
アクセサリーは未定。
ポーズはお任せ。
というように整理すると、無駄な画像を探さなくて済みます。
参考画像は「キャラクターを考えるために大量収集するもの」ではなく、「文章だけでは伝えにくい希望を補うもの」と考えると分かりやすくなります。
結局、何を何枚用意すればいい?
すでにキャラクターが完成しているなら、まず正式な全身立ち絵を1枚用意します。
三面図や後ろ姿の資料があるなら追加します。
まだキャラクターがないなら、
顔。
髪型。
服装。
色。
必要なら小物・ポーズ。
という順番で、言葉だけでは伝えにくい項目の参考画像を用意します。
最初から「5枚必要」と決める必要はありません。
顔と服だけなら2枚でも構いません。
髪・服・色・小物・ポーズをそれぞれ別に示したければ5枚になります。
重要なのは、それぞれの画像に、
「何を参考にしてほしいか」
「何は参考にしないか」
を書いておくことです。
VTuberモデル依頼の参考画像は、数をそろえることが目的ではありません。
制作者が画像を見た瞬間に、
「髪はこれ」
「服はこれ」
「色はこれ」
「ここはお任せ」
と判断できる資料になっていれば十分です。
出典
Live2D/nizima公式|購入者向けオーダーメイドガイド
nizima|購入者向けオーダーメイドガイド
SKIMA|Live2D用イラスト、モデル制作
SKIMA|Live2D用イラスト、モデル制作
SKIMA|Vtuber様向け Live2D用イラスト制作
SKIMA|顔・服装の参考画像を各1点以上とする制作例
SKIMA|キャラデザからモデリングまで Live2Dモデル制作
SKIMA|参考画像2〜5枚程度とする制作例
ココナラ|イラストからVTuberモデル制作
ココナラ|イラストからVTuberモデル制作
ココナラ|VTuberキャラデザ+Live2D制作
ココナラ|VTuberキャラデザ+Live2D制作
410STUDIO|キャラクターデザイン・立ち絵・一枚絵イラスト制作
410STUDIO|イラスト制作の見積もりで用意する資料