VTuberモデルの表情・小物・髪型はいくら追加になる?

VTuberモデルを依頼するとき、基本料金のほかに気になるのが表情・小物・髪型などの追加料金です。

2026年9月時点で公開されている料金例を見ると、表情差分は1種類数千円、簡単な小物も数千円、髪型差分は数千円から数万円という設定が見つかります。

ただし、この金額をそのまま「相場」と考えるとずれることがあります。

同じ「表情1個」でも、すでにある目を切り替えるだけの場合と、新しい目・口を描いて動かす場合では作業量が違うからです。

小物や髪型も同じです。

追加料金を判断するときは、

「何を追加するか」

より、

「新しく何を描き、何を分け、何を動かす必要があるか」

を見ると分かりやすくなります。

表情差分は1種類500〜5,000円程度の料金例がある

今回確認した現行料金では、表情差分1種類について500円、1,000〜3,000円、1,650円、2,000円、3,000円、5,000円といった設定がありました。

そのため、赤面・青ざめ・ハート目・キラキラ目などの基本的な表情なら、まず1種類数千円を目安として見積もりを確認できます。

ただし「表情」という名前だけでは、何が含まれるのか分かりません。

たとえば、

ハート目を表示する。

頬を赤くする。

目のハイライトを消す。

といった切り替えだけなら比較的簡単です。

一方、

目の形そのものを変える。

口の形を変える。

眉も表情に合わせて変える。

涙を流す。

表情に合わせて耳まで動かす。

となれば必要な作業が増えます。

表情は「差分画像」と「モデリング」を分けて確認する

特に注意したいのが、表情の絵そのものを誰が用意するかです。

たとえばハート目を追加するとします。

すでにイラストの中にハート目のパーツが入っていて、Live2D側で表示・非表示を設定するだけなら、モデラーの追加作業だけで済みます。

しかしハート目の絵自体がなければ、

ハート目を描く。

Live2D用にパーツとして用意する。

モデルへ組み込む。

ボタンなどで切り替えられるようにする。

という工程になります。

イラストレーターとモデラーが別なら、それぞれに料金が発生する場合もあります。

「表情差分3,000円」と書かれていたら、絵の制作まで入っているのか確認します。

赤面と涙では同じ「表情」でも作業が違う

追加したい表情によっても料金は変わります。

頬へ色を出す赤面なら、表示を切り替えるだけで実現できることがあります。

一方、涙が目から出て流れ落ちる演出を作るなら、涙の素材を作り、動きまで設定する必要があります。

実際の料金表でも、

通常の表情差分。

舌出し。

涙などのアニメーション。

を別料金にしている例があります。

したがって「泣き顔を追加したい」と伝えるより、

「目を涙目にするだけ」

なのか、

「涙が流れるアニメーションまで欲しい」

のかを伝えた方が見積もりは正確になります。

表情に動きを付けるほど料金は上がりやすい

Live2Dでは目・眉・口などにそれぞれ動きを付けられます。

そのため、

静止したハート目に変える。

ハート目になったうえで瞳も動く。

口・眉も同時に変わる。

髪や耳も反応する。

では作る内容が違います。

「表情差分あり」という文字だけで他の制作者と比較せず、どこまで動く表情なのか作品例も確認します。

小物は「着脱だけ」なら数千円の例がある

小物も料金の幅が大きい項目です。

今回確認した料金では、

眼鏡。

帽子。

髪飾り。

ヘッドホン。

簡単なアクセサリー。

などについて、3,000円前後から1万円程度の追加料金例があります。

すでに小物の絵が用意されていて、

表示する。

消す。

だけなら、比較的少ない作業で済むことがあります。

料金表に「衣装・小物の着脱3,000円〜」とあるのは、このようなケースです。

小物そのものを描くなら作画料金も必要になる

一方、まだ存在しない眼鏡を追加したい場合は話が変わります。

眼鏡を描く。

顔の向きに合わせられるようパーツを作る。

Live2Dへ組み込む。

必要なら反射や揺れも付ける。

という工程になります。

小物の「着脱設定」と「新しい小物制作」は同じではありません。

見積もりでは、

小物のイラストはすでにあるのか。

新しく描く必要があるのか。

まで伝えます。

小物を動かすとモデリング料金も増える

眼鏡を顔に固定するだけなら、顔へ追従させるのが中心です。

しかし、

揺れるイヤリング。

大きなリボン。

ぶら下がったアクセサリー。

ケモ耳。

しっぽ。

などは別です。

動かしたい部品ごとに設定が必要になります。

Live2Dでは前髪やスカートなど、揺らしたい部位ごとに物理演算の設定を作れます。

小物も同じように、顔や身体の動きに合わせて自然に揺らすなら、その分の作業が増えます。

ペットやマスコットは「小物」と考えない方がよい

肩に乗った動物や、横で動くマスコットを追加したい場合があります。

見た目には小さくても、制作上は普通の小物より大きな作業になることがあります。

たとえば、

まばたきする。

しっぽが動く。

身体が上下する。

キャラクターを見上げる。

といった動きを付ければ、小さなLive2Dモデルをもう一つ作るのに近くなります。

現行の料金表でも、通常の小物を数千円とする一方、ペットなどの付属物モデリングを3万円以上としている例があります。

「小さいから安い」とは限りません。

髪型差分は5,000円程度から数万円まで幅がある

髪型差分は、表情や簡単な小物より料金差が大きくなります。

今回確認した料金例では、

5,000円〜。

8,000円〜。

1万円〜。

2万円〜。

3万円〜。

5万円。

などがありました。

ここまで幅があるのは、「髪型差分」の意味が統一されていないからです。

前髪だけを変える場合もあれば、ロングヘアからショートヘアへ丸ごと変更する場合もあります。

前髪だけと髪型全部では同じ料金にならない

髪型変更を考えるときは、変更範囲を分けます。

前髪だけ変更する。

後ろ髪だけ変更する。

ポニーテールを付ける。

ロングからショートへ変更する。

ツインテールへ全体変更する。

では必要な制作量が違います。

実際の料金表には、前髪・横髪だけを1.5万円、後ろ髪を3万〜5万円、髪型全体を4.5万〜6.5万円と分ける例もあります。

「髪型1個追加」とだけ依頼せず、どこが変わるのかを伝えます。

髪型は新しい絵だけでは終わらない

Live2Dの髪には、頭を動かしたときに遅れて揺れる動きがあります。

そのため新しい髪型を作ったら、

新しい髪を描く。

必要な毛束に分ける。

顔の動きへ合わせる。

毛束へ揺れを付ける。

既存モデルと切り替えられるようにする。

といった作業が発生します。

ロングヘアで毛束が多ければ、短い髪より調整箇所が増えることもあります。

髪型差分が表情差分より高くなりやすい理由の一つです。

「髪型素材持ち込み」なら料金が変わる場合がある

髪型を追加するとき、すでに完成した素材を持っているかでも変わります。

現行サービスには、

パーツ分け済みの髪型素材を持ち込む場合は2万円〜。

未パーツ分けの素材なら4万円〜。

髪型のデザイン・作画から頼むなら5万円〜。

と料金を分けている例があります。

これはかなり分かりやすい境界です。

「髪型追加はいくらですか」と聞くより、

「新しい髪の絵はありません。デザイン・作画・パーツ分け・モデリングまで全部お願いしたいです」

と伝えた方が正しい見積もりになります。

表情・小物・髪型は3段階に分ければ判断しやすい

追加料金で迷ったら、「何を追加するか」ではなく制作工程を3段階に分けます。

まず、既存パーツを切り替えるだけ。

次に、新しい絵やパーツを追加する。

さらに、その新しいパーツを動かす。

です。

たとえば眼鏡なら、

すでにある眼鏡を表示・非表示にするだけ。

新しい眼鏡を描いて追加する。

新しい眼鏡を顔の角度へ合わせ、反射や揺れまで作る。

の順に作業が増えます。

髪型でも同じです。

すでにある髪型を切り替える。

新しい髪を描く。

新しい髪を毛束ごとに動かす。

で料金が変わります。

追加料金の目安はこう見る

2026年9月に確認できた公開料金をまとめると、入り口としては次のように考えられます。

追加したいもの今回確認した料金例高くなりやすい条件
基本的な表情差分500〜5,000円程度/1種新規作画、目・眉・口の変形
動く特殊表情3,000〜1万円以上涙、舌出し、アニメーション
小物の着脱3,000円前後〜切替以外の動きが必要
小物・アクセサリー追加3,000〜1万円程度から新規作画、複雑な形、揺れ
ペット・特殊付属物1万〜3万円以上の例独立した動きが多い
髪型差分5,000〜3万円程度から作画・パーツ分け込み
髪型を大きく変更3万〜5万円以上の例全面描き直し、細かな物理演算

これは一律の業界価格ではありません。

今回確認した複数の現行料金表から、依頼前の予算感をつかむために整理したものです。

制作者の作風・モデル構造・元データの状態・作業範囲によって金額は変わります。

最初から頼む場合と後から追加する場合でも違う

同じ髪型や小物でも、最初のモデル制作と同時に作る場合と、完成したモデルへ後から追加する場合では料金が変わることがあります。

最初から作るなら、新しいパーツを含めて全体を設計できます。

後から追加する場合は、

既存モデルを確認する。

新しいパーツを合わせる。

既存の動きを壊さないよう調整する。

切り替えを設定する。

必要なら物理演算を追加する。

という工程が発生します。

実際、同時依頼より後から別依頼した場合の方を少し高く設定しているイラスト制作者もいます。

「いつか欲しい」程度なら後回しでも構いませんが、必ず使う髪型や小物なら最初の見積もり時に伝えておくと比較しやすくなります。

別の人へ追加を頼む場合は元データも確認する

後から別のLive2Dモデラーへ髪型や小物を追加してもらおうと考えている場合は、料金以前に元データを編集できるか確認が必要です。

完成した配信用データだけでは、元のLive2Dモデルを自由に編集できない場合があります。

さらに、イラストレーターや元モデラーが第三者による改変を認めているかも確認します。

「髪型差分2万円で制作してくれる人を見つけた」としても、元モデルをその人が編集できなければ依頼できません。

将来の追加を考えているなら、最初のモデル依頼時に、

編集用データを受け取れるか。

第三者修正が可能か。

を確認しておきます。

予算を抑えるなら表情を先に選ぶ

表情・小物・髪型を全部追加すると、数万円単位で費用が増えることがあります。

予算が限られているなら、配信中によく使うものから選びます。

たとえば、

通常。

笑顔。

怒り。

照れ。

青ざめ。

のような表情は、ゲーム・雑談配信でも使いやすくなります。

一方、新髪型は見た目の変化が大きいものの、配信機能そのものが増えるわけではありません。

最初は基本モデル+よく使う表情だけにして、活動を続けられそうなら小物や髪型を増やす方法もあります。

小物は「配信で実際に使うか」で決める

かわいいからという理由で、

眼鏡。

帽子。

猫耳。

マイク。

ゲームパッド。

大量のアクセサリー。

を全部最初から付ける必要はありません。

ゲームパッドを手に持たせても、配信画面でほとんど見えないなら使用機会は少ないかもしれません。

逆に歌配信が中心なら、マイクを持つ差分の価値は高くなります。

追加料金は「付けられるものを全部付ける費用」ではなく、活動で使うものへ使います。

髪型差分は活動が続いてからでも遅くない

新髪型は、新衣装や記念配信などで大きな変化を出せます。

その一方、最初の配信から2種類・3種類の髪型を持っている必要はありません。

予算を基本モデルの動きや顔へ使い、

活動半年。

1周年。

新衣装公開。

といったタイミングで髪型を追加する方法もあります。

ただし後から追加できる契約・データになっているかだけは、最初に確認しておきます。

見積もりでは「○○を追加したい」だけで終わらせない

表情なら、

「青ざめた顔にしたい。色の表示だけでよく、アニメーションは不要です」

小物なら、

「眼鏡を新しく描いてもらい、ボタンで着脱したいです。揺れは不要です」

髪型なら、

「現在はロングですが、ショートヘアを新規作画からお願いし、既存モデルと切り替えられるようにしたいです」

のように伝えます。

これなら制作者も、

作画。

パーツ分け。

モデリング。

物理演算。

のどこまで必要か判断できます。

一番安い「差分料金」だけで予算を決めない

料金表で、

表情2,000円。

小物3,000円。

髪型8,000円。

と書かれていると、その金額だけを足したくなります。

しかし、それが「素材を依頼者が用意した場合のモデリング料金」なら、別にイラスト制作費が必要です。

逆にイラストとモデリングを同じ制作者が一括で行う料金なら、それだけで済む場合があります。

追加料金を見るときは必ず、

「この金額は作画から含まれますか。それとも用意した素材をLive2Dへ追加する料金ですか」

と確認します。

これだけで見積もりの勘違いをかなり減らせます。

結局、自分はいくら用意すればよい?

簡単な表情を2〜3個増やしたいだけなら、数千円から1万円台で収まる料金例があります。

眼鏡や帽子などの小物を新しく追加して動かしたいなら、数千円から1万円以上を考えます。

髪型を丸ごと増やしたい場合は、1万円前後で済むケースもありますが、作画・パーツ分け・細かな揺れまで含めれば3万〜5万円以上になる例もあります。

ただし、ここで大切なのは平均価格を覚えることではありません。

表情・小物・髪型の追加費用は、

既存素材を切り替えるだけなのか。

新しい絵を作るのか。

Live2D用にパーツを分けるのか。

さらに動きや揺れまで付けるのか。

で変わります。

追加したいものの名前ではなく、完成までに必要な工程を確認する。

これが、自分のVTuberモデルで必要な追加料金を判断する一番分かりやすい方法です。

出典

Live2D|素材分けについて

Live2D|物理演算について

Live2D|物理演算の設定方法

Live2D|標準パラメータリスト

こん太 Live2D Studio|料金

miyamagi.com|お仕事のご依頼について

Club Vampire|VTuber Live2D Modelings

Lita Art|料金

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