Live2Dは上半身と全身でいくら違う?|料金差が出る理由

Live2Dモデルは、一般に上半身より全身の方が高くなります。

ただし、「全身にすると一律で3万円追加」のような共通料金はありません。

実際の料金表を見ると、同じ制作者でも上半身から全身への差額が1万円程度の例もあれば、4万円、5万円、10万円と離れる例もあります。

差が大きいのは、単に脚までイラストを描くからではありません。

下半身のイラスト制作、パーツ分けに加えて、腰・脚・スカート・長い髪・装飾などをどこまで動かすかによって作業量が変わるからです。

そのため、「全身はいくら高い?」と聞く前に、自分が全身を配信でどう使うのかを決めた方が判断しやすくなります。

上半身と全身の差額は制作者によってかなり違う

実際の公開料金を見ると、差額は統一されていません。

あるモデラーでは上半身7万円〜、全身17万円〜。

別の制作者では上半身10万円〜、全身15万円〜。

モデリングだけなら上半身12万円、全身16万円。

別のサービスでは上半身4万円〜、全身5万円〜という例もあります。

つまり、全身化の差額だけでも1万円から10万円ほど開く実例があります。

ただし、この数字を平均して「全身化の相場は○万円」と考えるのは適切ではありません。

各プランで含まれる動きや表情、物理演算、サポート内容が違うからです。

まず「上半身」がどこまでなのか確認する

料金を比較するときに意外と重要なのがここです。

「上半身」という商品名でも、制作者によって範囲が違います。

胸から上。

腰から上。

腕全体を含む腰上。

などがあります。

Live2D自体は、必ず全身モデルでなければ動かない仕組みではありません。

鎖骨から上だけでもモデルとして動かすことはできます。

そのため、5万円の「上半身モデル」と8万円の「上半身モデル」を比較するときは、金額より先にどこまで描画・モデリングされるのか確認します。

全身になると、まずイラストの描画範囲が増える

上半身モデルなら腰から下を作らないプランがあります。

全身なら、

腰。

脚。

靴。

スカートやズボン。

腰回りの装飾。

長い上着。

尻尾などの装飾。

まで描く必要があります。

イラストから依頼する場合、この描画範囲の差がまず料金に加わります。

実際に同じ制作者で、パーツ分け込みイラストが上半身5万円〜、全身7万円〜という料金例があります。

このケースでは、イラスト部分だけで2万円の差です。

全身はパーツ分けする場所も増える

Live2Dでは、完成した一枚の絵をそのまま動かすわけではありません。

動かしたい場所を別々の部品として用意します。

Live2D公式の制作例でも、体は首・胴体・腕・足などに分けています。

腕を細かく動かすなら、

上腕。

前腕。

手。

などへ分けます。

下半身では、

スカート。

左脚。

右脚。

などを分ける方法があります。

つまり全身になると、単にキャンバスの縦幅が長くなるのではなく、Live2Dで扱う部品そのものが増えます。

ただし「全身イラスト」と「全身モデリング」は別

ここを混同すると料金差が分かりにくくなります。

全身のイラストが描かれていても、腰から下をほとんど動かさないモデルは作れます。

反対に、

腰を左右へ振る。

体を傾ける。

スカートを揺らす。

長い上着を揺らす。

尻尾を動かす。

脚のポーズを切り替える。

といった動きを入れることもできます。

どちらも見た目は「全身Live2D」ですが、制作作業は同じではありません。

全身モデルという商品名だけではなく、腰から下にどんな動きが付くか確認します。

全身でも差額が小さいプランがある理由

公開料金の中には、上半身4万円〜に対して全身5万円〜という差額1万円の例があります。

このプランでは、顔・目・口などの基本的な動きは上半身と全身で大きく変わりません。

全身側では表示範囲が増えますが、前後へ大きく体を動かすような立体的な動きは別料金です。

つまり、「下半身まで表示できるようにする」ことが中心なら、全身化の差額を小さく設定できる場合があります。

全身で差額が大きくなるのは、下半身も作り込む場合

一方、上半身と全身で大きく価格が違うプランもあります。

この場合は、

腰の動き。

体全体の追従。

スカートや服の揺れ。

長い髪の下側。

装飾の物理演算。

腕や手。

特殊なモーション。

など、全身表示だからこそ見える部分まで作り込む場合があります。

そのため「全身だから高い」というより、「全身の見える部分まで動きを作るから高い」と考えた方が分かりやすくなります。

スカート・ロングコート・長髪があると差が出やすい

全身化で料金差が出やすいキャラクターがあります。

例えば、シンプルなズボンと短髪のキャラクターなら、腰から下のパーツ数を少なくできることがあります。

一方、

長いスカート。

フリル。

リボン。

ロングコート。

腰まである長髪。

尻尾。

チェーン。

多数のアクセサリー。

があるキャラクターでは、全身にすると動かしたいパーツが一気に増えます。

同じ「全身」でも、デザインによって料金が変わる理由です。

上半身でも高くなるモデルはある

全身にしなければ安いとも限りません。

配信で一番よく映るのは顔周辺です。

そのため、

顔を大きく横へ向ける。

見上げ・見下げを細かく作る。

口を細かく動かす。

瞳を揺らす。

髪を細かく分けて揺らす。

表情を多数追加する。

といった上半身モデルなら、かなり作業量が増えます。

シンプルな全身モデルより、高可動域の上半身モデルの方が高くなることもあり得ます。

見る範囲より、動かす内容の方が価格へ強く影響する場合があります。

「全身だから脚までリアルタイムで動く」とは限らない

全身Live2Dと聞くと、自分が脚を動かせばモデルの脚も同じように動くと思うかもしれません。

しかし、全身モデルというだけで脚まで自動追跡するとは限りません。

通常は顔や上半身の動きに合わせて全体を揺らしたり、用意したモーションを切り替えたりするモデルもあります。

脚を動かしたい。

手を振りたい。

特定のポーズを取りたい。

という場合は、その動きが基本料金に入っているのか別途確認します。

「全身モデル」と「全身を自由にトラッキングできるモデル」は同じ意味ではありません。

配信で胸から上しか映さないなら上半身でも成立する

普段の配信を想像してみます。

ゲーム画面の隅にキャラクターを表示する。

雑談配信で顔を大きく見せる。

歌枠でも胸から上が中心。

という使い方なら、配信中に脚が映る機会はほとんどありません。

その場合、予算を全身化へ使うより、

顔の可動域。

口。

表情。

髪の揺れ。

目の動き。

へ使う選択肢があります。

全身モデルは上半身モデルの上位版というより、用途が違うと考えた方が判断しやすくなります。

立ち絵・告知画像で全身を使いたいだけなら別の考え方もある

「配信では上半身しか映さないけれど、SNSでは全身立ち絵を使いたい」という人もいます。

この場合、

全身イラストは作る。

Live2Dモデリングは上半身中心にする。

という組み合わせも考えられます。

実際に、全身の原画があっても上半身だけモデリングするサービスがあります。

「全身イラストが欲しい」と「Live2Dで全身を動かしたい」は別の要望です。

ここを分けると予算を抑えられる場合があります。

全身表示する企画があるなら最初から全身を検討する

一方、

歌ってみた動画で全身を見せたい。

立ち姿を大きく表示したい。

全身を使った待機画面を作りたい。

腰や衣装の揺れを見せたい。

手や腕のポーズを使いたい。

と考えているなら、全身モデルの意味が大きくなります。

後から全身化できる場合もありますが、下半身のイラスト制作や追加モデリングが必要になります。

最初から使う予定が決まっているなら、上半身を作ってから全身へ追加するより、一度に依頼した方が話を進めやすい場合があります。

後から全身へ変更できる制作者もいる

最初は予算を抑えて上半身から始め、活動が続いたら全身にする方法もあります。

実際に、

上半身モデルから後で全身へ変更できる。

差額を払えばバージョンアップできる。

という制作サービスがあります。

ただし、すべてのモデラーが対応するわけではありません。

全身化するときに、

下半身の原画を描き足す。

既存モデルへ新しいパーツを追加する。

体全体の構造を調整する。

場合によっては既存の動きを修正する。

といった作業が発生します。

「後から足せばいい」と考えているなら、最初の依頼前に全身化対応の有無を聞いておきます。

後から全身化する予定なら元データも確認する

Live2Dには、配信で使う完成データと、制作者が編集するためのデータがあります。

後から別の制作者へ全身化を頼もうとしても、編集用データが渡されていなかったり、第三者による改変が認められていなかったりすると、そのまま引き継げないことがあります。

将来の全身化を考えているなら、

同じモデラーへ後から依頼できるか。

編集用データを受け取れるか。

第三者による編集が可能か。

も確認します。

価格だけで上半身を選ぶと、後から変更するときに困る場合があります。

上半身と全身の見積もりは「差額の中身」を聞く

例えば見積もりが、

上半身8万円。

全身12万円。

だったとします。

4万円高いことは分かります。

しかし、本当に知りたいのは4万円で何が増えるのかです。

確認するのは、

下半身イラスト制作。

下半身のパーツ分け。

腰の動き。

脚の動き。

スカート・服の揺れ。

長い髪の下側の揺れ。

腕・手の追加。

全身用の物理演算。

です。

「全身」という言葉だけでは、どこまで含むか判断できません。

イラスト代とモデリング代を分けて比べる

全身化の料金差は、大きく二つあります。

一つは、絵を作る料金です。

もう一つは、動かす料金です。

例えば、

上半身イラスト5万円。

全身イラスト7万円。

ならイラスト差額は2万円です。

そこへ、

上半身モデリング。

全身モデリング。

の差額が加わります。

イラスト込みの一括料金だけを見ると、どこで価格差が出ているのか分かりません。

見積もりでは可能なら、

原画。

パーツ分け。

モデリング。

追加モーション。

を分けて確認します。

「全身の方がお得」とは限らない

上半身10万円に対して全身12万円なら、「あと2万円なら全身の方がお得」と感じるかもしれません。

しかし、その2万円で追加される下半身を活動中にほとんど使わないなら、お得とは限りません。

逆に全身化の差額が5万円あっても、

全身を使った動画を作る。

グッズ用ポーズを作る。

衣装全体のデザインを見せる。

腰やロングスカートの動きがキャラクターの魅力になる。

のであれば、その差額に意味があります。

価格差より「実際に使うか」で判断します。

最初に上半身でよい人

雑談・ゲーム配信が中心。

普段は胸から腰程度までしか表示しない。

まずVTuber活動を続けられるか試したい。

顔や口の動きへ予算を集中させたい。

後から全身化できる制作者へ頼める。

という場合は、上半身から始める方法があります。

特に配信画面で小さく表示する場合、下半身を作り込んでもほとんど見えません。

最初から全身が向く人

全身の立ち姿を頻繁に見せたい。

ロングスカートや尻尾など下半身に特徴がある。

全身を使った動画・演出を予定している。

腰・服・長い髪の動きもモデルの魅力にしたい。

後からデータを追加する手間を避けたい。

という場合は、最初から全身で見積もりを取る意味があります。

結局、上半身と全身でいくら違う?

公開されている実例では、同じ制作者でも上半身から全身への差額は1万円程度から10万円程度まで大きく違います。

ただし、この数字だけを相場として使うことはできません。

料金差を決めているのは、下半身を「描くこと」だけではなく、

どこまでパーツ分けするか。

腰や脚まで動かすか。

衣装や髪をどこまで揺らすか。

腕・手・特殊モーションを入れるか。

だからです。

配信中にほぼ上半身しか映さないなら、上半身モデルで始めてもLive2Dとして成立します。

一方、全身を見せる企画があり、腰・脚・服・長い髪まで動かしたいなら、全身モデルの差額に意味があります。

依頼時には、

「上半身はいくら、全身はいくらですか」

だけではなく、

「全身にすると何のパーツと動きが追加されますか」

まで聞きます。

それが、自分に必要な全身化なのかを判断する一番分かりやすい方法です。

出典

Live2D|イラストの加工

Live2D|標準パラメータリスト

Team F-type|Live2Dモデリング基本料金

chunpi|Live2D制作料金

Hitomi Hoshino|Live2D VTuber Commissions Pricing

ミツモト漫画制作|Live2D制作料金

双葉うず|Live2Dモデリング料金表

ゆめまる|Live2Dモデル制作料金

IRIAM|Live2Dの制作仕様について