Live2Dの料金はなぜ人によって違う?|価格が上がる制作内容

Live2Dモデリングを探すと、同じ「VTuberモデル制作」でも料金が大きく違います。

数万円で頼める人もいれば、10万円、20万円以上になる人もいます。

この差を「上手い人ほど高い」とだけ考えると、依頼先を選びにくくなります。

Live2Dの料金は、制作者の実績や作風だけでなく、

どこまで動かすか。

何個の部品を別々に動かすか。

何種類の形を作るか。

髪や服をどこまで細かく揺らすか。

表情・衣装・特殊な動作をどこまで追加するか。

によって制作作業が変わるからです。

そのため料金を比べるときは、「5万円と10万円のどちらが安いか」ではなく、同じキャラクターを頼んだときに何が違うのかを見ます。

Live2Dは「絵を動かす量」が同じではない

Live2Dモデルでは、完成したキャラクター全体を一枚の画像として動かしているわけではありません。

目。

眉。

口。

輪郭。

前髪。

横髪。

後ろ髪。

身体。

服。

腕。

アクセサリー。

などを分け、それぞれに必要な動きを付けます。

さらに顔だけでも、

左右を向く。

上下を向く。

首を傾ける。

目を閉じる。

目線を動かす。

眉を動かす。

口を開閉する。

といった別々の動きがあります。

同じ「Live2Dモデル1体」でも、中に作られている動きの量は同じではありません。

ここが価格差の出発点です。

パーツ数が増えると料金が上がりやすい

Live2Dでは、動かしたい部分をイラストの段階で分けます。

髪を例にすると、

前髪全部を一つ。

として作ることもできます。

一方で、

中央の前髪。

右の前髪。

左の前髪。

横髪。

後ろ髪。

細い毛束。

と細かく分けることもできます。

細かく分ければ、それぞれを違うタイミング・違う方向へ動かしやすくなります。

その代わり、モデラーが扱う部品も増えます。

実際にパーツ数の増加で追加料金を設定している制作者もいます。

ただし、「パーツが多い=必ず高品質」という意味ではありません。

必要以上に細かく分けても、実際にほとんど動かさなければ意味が薄い場合があります。

見るべきなのは、パーツ数そのものより、そのパーツを使って何を動かしているかです。

顔の可動域を広げると作る形が増える

料金差が出やすいのが顔です。

たとえば正面から少し左右へ向く程度なら、変形させる量も比較的小さくなります。

しかし、横顔に近いところまで向けたい場合は違います。

顔を横へ向けると、

輪郭。

目。

眉。

鼻。

口。

耳。

前髪。

横髪。

などの見え方が変わります。

単純に顔全体を横へずらすだけでは、立体的には見えません。

そのため各部品の形を調整します。

「左右30度程度」と「横顔に近いところまで向ける」で料金を分けている制作者がいるのは、このためです。

「顔XYZあり」だけでは同じ料金内容とは限らない

料金表には「顔XYZ」と書かれていることがあります。

これは一般に、

左右を向く。

上下を向く。

首を傾ける。

という3方向の動きを指します。

しかし、同じ「顔XYZ対応」でも完成モデルは同じではありません。

どこまで大きく動くのか。

途中の角度をどこまで丁寧に作るのか。

髪や耳まで顔に合わせて立体的に変えるのか。

によって作業量が違います。

そのため料金表で「XYZあり」を見つけただけで、別の制作者と同じ仕様だとは判断できません。

作品動画も確認します。

身体まで大きく動かすと別の作業が増える

配信では顔だけでなく身体も動きます。

身体を少し傾けるだけのモデルもあれば、

左右へ向く。

前後へ動く。

腰をひねる。

肩を動かす。

腕を動かす。

脚まで動かす。

モデルもあります。

顔中心の配信なら、身体の動きを抑えたプランでも困らない場合があります。

一方、全身を映した動画や大きなリアクションを見せたいなら、身体へ多くの動きを付ける意味があります。

「全身モデル」と書いてあっても、全身の絵が存在することと、全身を細かく動かすことは別です。

料金を比較するときは、全身かどうかだけではなく、身体のどこが動くかを見ます。

髪が揺れるだけなら同じではない

Live2Dモデルの料金差で分かりやすいのが髪の揺れです。

安いプランでも「髪揺れあり」と書かれていることがあります。

高いプランにも「髪揺れあり」と書かれています。

文字だけを見ると同じです。

しかし実際には、

髪全体がまとめて揺れる。

前髪・横髪・後ろ髪を別々に揺らす。

毛先をさらに細かく揺らす。

横方向だけでなく縦方向にも動かす。

顔の動きに応じて揺れ方を変える。

といった違いがあります。

実際の料金表にも、安いプランでは揺れの構造を単純化し、上位プランでは縦・横をそれぞれ作り込むという違いがあります。

そのため「物理演算込み」という言葉だけでは料金差を判断できません。

服やアクセサリーが多いモデルは作業が増えやすい

髪だけでなく、

リボン。

ネクタイ。

フリル。

イヤリング。

ケモ耳。

しっぽ。

羽。

大きな袖。

マント。

なども動かせます。

しかし、これらを一つずつ動かすなら、それぞれについて設定が必要です。

シンプルなTシャツのモデルと、

フリル。

長いリボン。

チェーン。

ペンダント。

大きな袖。

羽。

しっぽ。

が付いたモデルでは、同じ全身Live2Dでも作業量が変わります。

実際の料金表でも、複雑な頭部装飾や衣装装飾、しっぽ、猫耳などを追加料金にしている制作者があります。

デザインが豪華だから高いというより、「別々に動かすものが多いからモデリングも増える」と考えると分かりやすくなります。

物理演算は「付けるか」より「どこまで作るか」

髪や服が頭や身体の動きに遅れて揺れる仕組みを、Live2Dでは物理演算で表現できます。

この物理演算も料金差が出る部分です。

単純な揺れなら少ない設定で済みます。

一方、

前髪。

横髪。

後ろ髪。

服。

胸元。

アクセサリー。

耳。

しっぽ。

をそれぞれ違う重さ・速さで動かしたいなら、調整する部分が増えます。

さらに「揺れればよい」のではなく、

止まり方。

戻る速さ。

頭を急に動かしたときの反応。

小さく動いたときの反応。

まで調整します。

料金表に「精密物理演算」が別プランとして存在するのは、この作り込みの違いです。

表情差分は安く追加できるものとそうでないものがある

表情差分は比較的安い追加料金として掲載されることがあります。

たとえば、

頬を赤くする。

目のハイライトを消す。

青ざめを表示する。

既存パーツを切り替えるだけなら、大きな作り直しを伴わない場合があります。

一方、

舌を出す。

涙を流す。

目の形そのものを大きく変える。

表情に合わせて動くアニメーションを付ける。

となれば、新しいイラストパーツや動きが必要になることがあります。

「表情1個○円」という数字だけでなく、その表情が何をするのかで料金が変わります。

手を振る動きは普通の顔追従とは別

VTuberモデルには、カメラで顔を読み取って動く通常の動き以外に、

手を振る。

ピースする。

ジャンプする。

寝る。

ポーズを変える。

など、ボタンで再生する動作を付けることもできます。

こうした動きは、通常の顔追従とは別に作る作業が必要です。

腕のイラスト差分がなければ、新しいパーツの作画から必要になることもあります。

そのため「手振りだけ追加したい」と思っても、

既存の腕でできるのか。

新しい腕を描くのか。

動作をアニメーションにするのか。

によって料金が変わります。

衣装差分は「服の交換」だけでは済まない場合がある

衣装差分も価格差が大きい部分です。

単純な色替えなら比較的小さな作業で済む可能性があります。

しかし、

半袖から長袖。

普通の服から大きなドレス。

ジャケットなしから大きなコート。

に変われば、身体へ付いて動くパーツも変わります。

袖に合わせて腕を作り直す。

新しいリボンを揺らす。

スカートを別に動かす。

といった作業が必要になります。

そのため新衣装を「服1枚追加」と考えない方がよいでしょう。

仕様によっては、新しいモデルの一部をもう一度作るような作業になります。

後から追加すると初回より高くなることもある

衣装や髪型を後から追加すること自体は可能です。

ただし、最初から一緒に制作する場合と、完成モデルへ後から追加する場合で料金が同じとは限りません。

完成後に追加する場合、

既存モデルの構造を確認する。

現在の動きと合うようにする。

古い衣装との切り替えを調整する。

髪型との組み合わせを確認する。

といった作業が増えることがあります。

実際に「制作着手後の追加は、既存モデルとの整合性調整が発生するため通常オプション料金とは異なる」と明記している制作者もいます。

将来使うことが確定している差分なら、最初の見積もりで伝えておく意味があります。

元のイラスト状態でもモデリング料金が変わる

同じモデラーへ依頼しても、渡すイラストの状態によって追加料金になる場合があります。

Live2Dでは、まつげ・目玉・輪郭などを別々の部品として用意します。

最初からLive2D用に細かくパーツ分けされていれば、そのままモデリングへ進みやすくなります。

しかし、

必要な部分が一体化している。

髪の裏側が描かれていない。

顔を動かすと隠れていた部分がなくなる。

腕が一枚になっている。

という場合は、追加のパーツ分けや描き足しが必要になります。

実際の料金表でも、

簡単なパーツ分け修正。

通常のパーツ分け。

一枚絵からのパーツ分け。

で追加料金を分けている例があります。

「パーツ分け済み」でもそのまま使えるとは限らない

依頼者が「パーツ分け済み」と思っていても、希望する動きに必要な分け方になっているとは限りません。

たとえば前髪が一枚でも、軽く揺らすだけなら対応できるかもしれません。

しかし毛束ごとに細かく揺らしたいなら、さらに分ける必要があります。

腕も同じです。

身体に合わせて少し揺れるだけなのか。

肘を曲げたいのか。

手を振りたいのか。

によって必要なパーツが変わります。

つまりパーツ分けは「正解が一つ」ではありません。

最終的にどう動かしたいかによって必要量が変わります。

制作者の価格差は「時給の違い」だけではない

同じ仕様でも制作者によって料金は違います。

経験。

制作速度。

需要。

作品実績。

得意な表現。

修正対応。

サポート。

などが違うためです。

ただし、価格だけを見て、

高い人=すべての面で上。

安い人=簡易モデル。

と判断することもできません。

特定の動きを得意にしている人もいれば、基本構造を効率よく作って価格を抑えている人もいます。

最終的には作品例を見て、自分が求める動きが料金に含まれているかで判断します。

修正回数が料金に含まれているかも違う

制作中の修正についても制作者ごとに条件が違います。

2回まで。

5回まで。

一定段階までは無料。

追加修正は有料。

という場合があります。

修正回数が多いほど必ず良いとは限りませんが、初めて依頼する人は完成イメージをうまく伝えられないこともあります。

料金を比較するときは、

どの段階で確認できるのか。

何回まで修正できるのか。

依頼内容そのものを後から変えた場合はいくらか。

も確認します。

短い納期を求めると料金が増える場合がある

Live2D制作には時間がかかります。

そのため通常より早い納品を求める場合、特急料金を設定している制作者もいます。

現行料金表では、通常より短い納期を希望する場合に総額へ倍率を掛ける例もあります。

デビュー日が決まっているなら、

「○月○日まで」

ではなく、余裕を持った納品日を先に相談します。

高い理由がモデルの品質ではなく、短納期対応だったというケースもあるからです。

編集用データを受け取ると追加料金になる場合がある

完成したモデルを配信で使うデータと、モデラーが後から編集するための元データは別です。

制作者によっては、編集用の元データを標準では渡さず、追加料金にしています。

これは配信時の見た目を豪華にする料金ではありません。

将来、

自分で変更したい。

別のモデラーへ修正を頼みたい。

という場合の自由度に関係する料金です。

「15万円のモデル」と「18万円のモデル」の違いが、動きではなく元データの有無という場合もあります。

見積もりでは納品物まで見ます。

実績非公開や利用条件も制作費とは別に乗る場合がある

モデルそのものの制作以外でも料金が増える場合があります。

たとえば、

制作実績として公開しない。

急ぎで納品する。

編集用元データを受け取る。

商用利用する。

法人で利用する。

などです。

これらはモデルの動きを増やす費用ではありません。

そのため「高いモデルだからよく動く」とは限りません。

料金の内訳を見て、モデル制作部分とその他の条件を分けます。

料金差を見るなら「パーツ数×状態数×調整範囲」で考える

Live2Dの料金を理解するとき、厳密な料金計算式ではありませんが、次の3つに分けると分かりやすくなります。

「パーツ数」は、別々に扱う部品がどれだけあるか。

「状態数」は、正面・横向き・上向き・表情・衣装など、作る形がどれだけあるか。

「調整範囲」は、それらを同時に動かしたときまで自然に見えるよう、どこまで作り込むかです。

たとえば、

髪パーツが増える。

横顔を追加する。

さらに髪を横顔でも自然に揺らす。

と増えていくと、一つずつ独立した追加ではなく、組み合わせた状態も確認する必要が出ます。

そのため、「機能を2個追加したから料金も単純に2個分」とはならない場合があります。

安いプランが悪いのではなく、作らない部分が違う

料金を抑えたLive2Dモデルにも意味があります。

雑談配信が中心。

画面には胸から上しか映さない。

派手なリアクションはいらない。

最初はVTuber活動を試したい。

という人なら、

身体の大きな動き。

腕の動作。

豪華な衣装差分。

大量の表情。

細かなアクセサリーの揺れ。

を最初から付けなくてもよいでしょう。

その代わり、配信中によく見える顔・目・口・髪へ予算を集中できます。

安いモデルと高いモデルの違いを「品質差」だけで考えず、「どこまで作るモデルなのか」で考えます。

高いプランも全部必要とは限らない

反対に、上位プランに含まれる機能を全部使うとは限りません。

たとえば、

脚まで細かく動く。

手指が揺れる。

衣装の装飾が何層も揺れる。

横顔まで向ける。

という機能があっても、普段のゲーム配信でバストアップしか表示しなければ、視聴者からほとんど見えない可能性があります。

「高いプランほど得」ではありません。

自分の配信画面で見える部分にお金を使う方が判断しやすくなります。

2人の料金を比べるなら同じ完成条件にする

たとえばAさん8万円、Bさん15万円だったとします。

この数字だけでは比較できません。

Aさん
・顔XYZ
・身体は小さく動く
・髪は基本揺れ
・表情2種類

Bさん
・顔を大きく横まで向ける
・身体XYZ
・髪を毛束ごとに物理演算
・衣装も細かく揺れる
・表情5種類
・手振り付き

なら、別の商品に近いからです。

見積もりを比べるなら、

顔をどこまで動かす。

身体をどこまで動かす。

何を揺らす。

表情はいくつ。

追加動作は何が必要。

という条件をそろえます。

見積もりで見る項目

初心者なら、細かな専門用語を全部理解する必要はありません。

次のように確認します。

確認する部分料金が変わりやすい条件
原画一枚絵か、Live2D用パーツ分け済みか
顔小さな左右上下か、大きな横向きまで作るか
身体上半身中心か、全身・腕・脚まで動かすか
髪まとめて揺らすか、毛束ごとに動かすか
服・装飾揺れ物やアクセサリーが多いか
表情既存パーツ切替か、新規作画・動作が必要か
モーション通常追従だけか、手振りなどを付けるか
衣装・髪型最初の1種類だけか、差分も作るか
修正何回・どこまで含むか
納品物配信用データだけか、編集用元データも含むか
その他特急・実績非公開・利用条件など

この条件をそろえて初めて、2人の価格を比較できます。

予算を抑えるなら「動かす場所」を減らす

Live2Dの費用を抑えたい場合、単純に安いモデラーを探す方法だけではありません。

自分に不要な制作内容を減らします。

たとえば、

全身ではなく上半身中心。

横顔までは作らない。

最初は基本衣装1着。

表情は必要なものだけ。

手振りは後から追加。

アクセサリーの細かな揺れは減らす。

という方法です。

重要なのは、配信でよく見えるところを残すことです。

顔・目・口・髪を重視して、脚や特殊モーションを後回しにするという選び方もできます。

料金表の「○円〜」ではなく作品動画とセットで見る

料金表を見ただけでは、そのプランでどのくらい動くか完全には分かりません。

同じ「顔XYZ」「物理演算あり」でも作り方は違います。

そのため、

料金表。

その料金帯の作品動画。

をセットで確認します。

「この作品と同程度の顔の動きを希望すると、どのプランになりますか」

と聞けば、料金表の言葉だけで判断するより分かりやすくなります。

Live2Dの料金差は「完成した1体」では見えない

完成したVTuberモデルを見ると、どれも「1体」です。

しかし制作する側では、

いくつのイラストパーツを扱うか。

いくつの形を作るか。

いくつの方向へ動かすか。

どこまで揺れを分けるか。

何種類の表情を作るか。

別衣装や動作まで作るか。

が違います。

その積み重ねが料金差になります。

だから、

「この人は8万円、こちらは15万円。なぜ倍近く違うのか」

と感じたら、最初に見るのは知名度ではありません。

どちらが自分の希望に必要な作業を多く含んでいるかです。

料金が上がる境界が分かれば、高いプランが本当に必要なのか、安いプランでも十分なのかを自分で判断できます。

出典

Live2D|標準パラメータリスト

Live2D|素材分けについて

Live2D|デフォーマについて

ココナラマガジン|Live2Dモデリングの相場を徹底解説!ココナラでの依頼方法や価格別の違いも紹介

ココナラ|VTuberモデリング一括制作の依頼・外注

こん太 Live2D Studio|料金

だいず/Live2D|料金表

双葉うず|Live2Dモデリング料金表

carochi Live2Dmodel|料金表・利用規約

ドワンゴジェイピーストア|VTuber向けLive2Dモデリング(高可動域)