購入したVTuberモデルは改変できる?|色・髪・服を変える条件

購入したVTuberモデルは、商品によって改変できる範囲が違います。

「お金を払って買ったから、髪色も服も自由に変更できる」とは限りません。

反対に、汎用モデルでも色変更、髪型変更、新衣装の追加まで認めている商品があります。

判断するときは、

利用規約でその変更が許可されているか。

変更できる元データが付いているか。

他のイラストレーターやモデラーへ改変を頼んでもよいか。

の3つを分けて確認します。

特に注意したいのは、「色変更OK」と「モデル改変OK」は同じではないことです。

買っただけでは自由に改変できるとは限らない

VTuberモデルを購入すると、多くの場合はモデルそのものの著作権を買うのではなく、規約の範囲でモデルを利用することになります。

そのため、購入後にできることは商品ごとに違います。

たとえば実際の販売モデルでも、

配信・収益化は可能。

VTube Studio上の色変更は可能。

ただしモデルや原画の大幅な改変は禁止。

という条件があります。

別の商品では、購入者本人が使う目的ならモデルデータ自体の改変を認めています。

さらに別の商品では、色調変更はできてもテクスチャ画像そのものを直接編集することは原則禁止されています。

したがって、商品ページで最初に探す言葉は「商用利用可」だけではありません。

「改変」「加工」「カスタマイズ」「色変更」「第三者への依頼」といった項目まで確認します。

「色を変える」だけでも3種類ある

髪色や目の色を変えたいだけなら簡単そうに見えます。

しかし、変更方法によって扱いが違います。

1つ目は、販売者が最初から用意した色差分を切り替える方法です。

たとえば黒髪、茶髪、ピンク髪がモデル内に用意され、VTube Studioのボタンで切り替えられる場合です。

これは販売者がカスタマイズ機能として提供しているため、その範囲なら使いやすい方法です。

2つ目は、VTube Studio側で色調を変更する方法です。

これも「VTube Studio上での色変更は可」と明記しているモデルがあります。

3つ目が、モデルのテクスチャ画像そのものを書き換える方法です。

テクスチャとは、モデルの顔・髪・服などに表示される絵のデータです。

ここまで変更すると「色調整」として許可されているとは限りません。

商品によっては、VTube Studio内の色変更は認めながら、画像編集ソフトによるテクスチャの直接改変を禁止しています。

「髪を青くしたい」という同じ目的でも、どの方法で変えるのかまで規約を見る必要があります。

髪型を切り替えるのと髪型そのものを作り変えるのは別

髪についても同じです。

モデルに、

ロング。

ボブ。

ハーフツイン。

などの髪型差分が最初から用意されているなら、その切り替えは販売者が想定した使い方です。

一方、

前髪をもっと短くする。

ポニーテールを追加する。

片側だけ髪を伸ばす。

新しい髪型を描いて追加する。

となると、既存機能の利用ではなくモデルや原画そのものの変更になります。

この場合は「改変可」まで確認します。

商品名に「髪型カスタム可能」と書かれていても、それが用意された3種類から選べるという意味なのか、自分で新しい髪型を作ってよいという意味なのかは別です。

商品説明のカスタマイズ内容と改変規約を両方読みます。

新しい髪型を付けるなら元絵とモデリングの両方が関係する

Live2Dで新しい髪型を作る場合、絵を変更するだけでは終わらないことがあります。

髪を描く。

パーツへ分ける。

Live2Dへ追加する。

顔の動きについてくるよう設定する。

揺れを付ける。

といった作業が必要になります。

そのため、販売者が「改変OK」としていても、購入したデータの中に編集可能なLive2Dデータや原画がなければ、自分が思っている変更ができない場合があります。

規約と納品データをセットで確認します。

服の「色変更」と「新衣装追加」も別に考える

服も段階があります。

既存衣装の色を変えるだけ。

付属する衣装差分へ切り替える。

袖や丈など既存衣装の形を変える。

新しい服を描いて着せる。

では必要になる作業が違います。

付属衣装の切り替えだけなら、モデルに設定された機能を使うだけです。

服のテクスチャを変えるなら、テクスチャ編集の許可を確認します。

形そのものを変えるなら、原画とLive2Dモデルの改変許可が必要になることがあります。

完全な新衣装なら、新しい原画を用意してLive2Dへ追加する作業まで必要です。

「衣装変更OK」という言葉だけでは、新衣装制作まで許可されているとは判断しません。

新衣装を別の絵師に頼めるかも確認する

自分では描けないため、新衣装を別のイラストレーターへ頼みたい場合があります。

ここではさらに一つ確認が増えます。

第三者による制作・改変が許可されているかです。

実際のモデルでは、

第三者へ改変を依頼してよい。

新衣装を他のクリエイターへ頼んでよい。

という商品があります。

一方、

第三者による改変は別途料金。

モデルデータの改変自体を禁止。

別のモデラーによる編集は要相談。

という商品もあります。

新衣装が欲しいなら、単に「改変OK」ではなく、

第三者へPSDを渡してよいか。

第三者へLive2D編集データを渡してよいか。

その第三者が編集後データを保持してよいか。

まで確認します。

「データ共有禁止」と「改変依頼OK」がぶつかっていないかを見る

VTuberモデルでは「モデルデータの第三者への共有禁止」という規約がよくあります。

ここだけを見ると、モデラーへ編集用データを渡すこともできないように見えます。

一方で「第三者へ改変を依頼する場合は可能」と別項目で認めている商品もあります。

つまり、

通常のデータ共有は禁止。

改変作業を頼むために必要な共有だけ例外として許可。

という規約もあります。

他のモデラーへ頼む予定があるなら、この例外があるか確認します。

記載がなければ、購入者自身の判断でモデルデータを送らず、販売者へ確認する方が安全です。

moc3だけでは本格的な改変に向かない

規約上は改変可能でも、納品データによってできる作業は変わります。

Live2Dでは、配信ソフトで使うための書き出し済みデータと、制作を続けるための編集データがあります。

代表的なのが、

moc3=配信などで使用する書き出し済みモデル。

cmo3=Live2D Cubism Editorでモデルを編集するデータ。

PSD=髪・顔・服などの元絵がレイヤーへ分かれたデータ。

です。

nizimaでも、moc3などは「書き出しデータ」として編集不可のデータに分類されています。

したがって、moc3しか付属していない商品で、

髪型を作り替える。

新衣装をモデルへ組み込む。

モデリング自体を修正する。

といった作業をするのは難しくなります。

購入時点で将来の改変まで考えているなら、cmo3やPSDが含まれるか確認します。

色変更だけでもPSDがあるとできることが増える

Live2D Cubismには、元のPSDを修正して再び読み込み、既存モデルへ反映する仕組みがあります。

たとえば髪飾りの色を変更したPSDへ差し替えることができます。

新しいパーツを追加したPSDを読み込むこともできます。

つまり、PSDと編集用モデルがあれば、

髪色をきちんと描き直す。

服の模様を変更する。

アクセサリーを追加する。

といった変更を制作工程として行いやすくなります。

ただし、技術的にできることと利用規約上許可されていることは別です。

PSDが付属していても「学習用なので改変モデルとして利用禁止」という商品もあります。

「PSDが入っている=自由に改造してよい」とは判断しません。

改変用データを別料金にしているモデルもある

同じモデルでも、

配信用データだけのプラン。

cmo3とPSDを含む編集用プラン。

を別価格で販売している例があります。

配信するだけなら安い書き出しデータ。

将来、髪・服・モデリングまで変更したいなら編集データ付き。

という分け方です。

この場合、規約上は改変を認めていても、安いプランを購入しただけでは編集元データがありません。

モデルを長く使う予定なら、

新衣装を作るか。

髪型を変えるか。

別のモデラーへアップデートを頼むか。

まで考えて購入データを選びます。

3Dモデルも「改変可」と「編集できる」は別

3DのVTuberモデルでも基本は同じです。

販売者が改変を許可しているか。

そして編集できるデータがあるか。

を分けます。

VRM形式の3Dモデルは、技術的にはBlenderなどで編集できます。

しかし、販売者が改変禁止としていれば、編集できるからといって自由に変更できるわけではありません。

また、VRoid Studioで顔・髪・体型を簡単に編集したい場合は、VRMではなく編集用の.vroidデータが必要です。

VRoid公式でも、VRMを通常のVRoid編集画面へ戻して再編集することはできず、VRM自体を編集する場合はBlenderなどを使う方法を案内しています。

3Dでも「形式が開ける」と「好きに改変してよい」は分けて確認します。

改変したから自分のモデルになるわけではない

購入モデルの髪色を変えた。

新衣装を追加した。

顔の一部を修正した。

それでも、元モデルの著作権が自動的に購入者へ移るわけではありません。

販売規約では、

改変可能。

ただし著作権は制作者に帰属。

改変データの再配布・販売は禁止。

という条件が実際にあります。

つまり、自分用に改変して使えることと、改変モデルを自分の作品として販売できることは別です。

改変後も「自作モデル」と名乗れない規約もあります。

改変モデルを他人へ渡してよいかも別問題

改変可能なモデルでも、

改変したデータを友人へ渡す。

別のVTuberへ販売する。

改変モデルをBOOTHで配布する。

テンプレートとして販売する。

といった行為は、多くの商品で別に禁止されています。

「改変OK」は、自分が利用するための変更だけを指している場合があります。

改変。

再配布。

再販売。

譲渡。

はそれぞれ別項目として読みます。

色・髪・服を変えたい人は購入前にこの順番で見る

自分が予定している変更から確認すると分かりやすくなります。

やりたいこと確認する内容
付属の髪色・服を切り替える商品にそのカスタム機能があるか
VTube Studioで色を変えるソフト上の色変更が許可されているか
テクスチャ画像を直接変更テクスチャ改変が許可されているか
髪型の形を変えるモデル・原画改変が許可されているか
新しい髪型を追加改変許可+PSD・cmo3等の有無
新衣装を追加原画・モデル改変許可+編集データ
他の絵師へ新衣装を依頼第三者による制作が許可されているか
別モデラーへ組み込みを依頼モデルデータの第三者提供が許可されているか
改変したモデルを人へ渡す再配布・譲渡条件を確認

ポイントは、「改変できる?」という一問だけで判断しないことです。

規約・データ・第三者依頼の3つがそろって初めて変更できる

購入したVTuberモデルを変えたいときは、次の順番で確認します。

最初は利用規約です。

色、髪型、衣装など、自分が予定している変更が許可されているかを見ます。

次に納品データです。

規約上は改変できても、moc3しかなければ、髪型や新衣装を本格的に作り替えるための元データが足りない場合があります。

最後が、誰が作業するかです。

自分で直すことは許可されていても、第三者へcmo3やPSDを渡すことが禁止されていれば、別の制作者へ簡単には依頼できません。

反対に、

改変可能。

PSD・cmo3付属。

第三者による編集依頼も可能。

まで確認できれば、後から髪型や衣装を変えながら長く使いやすいモデルになります。

購入したVTuberモデルは改変できるものも多くあります。

ただし、その境界は「購入したかどうか」ではありません。

何を変えるのか、どのデータを使うのか、誰が作業するのか。

ここまで分けて利用規約を読むことが、色・髪・服を変更できるか判断する一番確実な方法です。

出典

文化庁|著作権契約マニュアル
※色調変更などの改変と著作者人格権・利用許諾についての資料。

nizima|作品購入ガイド

nizima|作品の投稿方法

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VRoid|VRMファイルの編集方法 / VRMファイルはVRoid Studioで再編集できますか?

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