VTuberモデルは個人と制作会社どっちに頼む?|料金・修正・窓口の違い

VTuberモデルを依頼するとき、個人のイラストレーター・Live2Dモデラーへ頼む方法と、制作会社へまとめて頼む方法があります。

「予算を抑えるなら個人、本格的なら制作会社」と考えたくなりますが、それだけでは決められません。

実際には、高い実績を持つ個人モデラーなら制作会社に近い料金になることがあります。

修正回数についても、個人だから少ない、制作会社だから多いという決まりはありません。

一番大きな違いは、制作する人と直接やり取りするのか、担当者に間へ入ってもらい制作全体まで管理してもらうのかです。

まず「個人」と「制作会社」の間にも制作チームがある

依頼先は二択ではありません。

一人でイラストからLive2Dまで制作する個人クリエイター。

イラストレーターとモデラーが組んでいる少人数チーム。

複数のクリエイターを抱え、ディレクターが進行する制作会社。

があります。

そのため、会社名が付いているかだけを見るより、実際に誰が、

相談。

イラスト。

パーツ分け。

Live2Dモデリング。

修正。

納品後対応。

を担当するのか確認します。

すでに「この人に作ってほしい」なら個人依頼の意味が大きい

作品例を見て、

この人の顔の動かし方が好き。

この人の髪の揺れが好き。

この人の絵柄でキャラクターを作ってほしい。

という制作者が決まっているなら、個人へ直接依頼する意味があります。

本人の作品が好きなのに、制作会社へ依頼して別のクリエイターを割り当ててもらう必要はありません。

VTuberモデルは、同じ仕様を指定すれば誰が作っても同じになる商品ではありません。

顔の立体感、髪の動き、物理演算、絵柄などに作者の特徴があります。

作家を指名すること自体が目的なら、個人依頼が候補になります。

制作者本人と直接話したいなら個人が分かりやすい

個人モデラーの場合、問い合わせた本人がそのまま制作するケースがあります。

例えば、

「もっと顔を横へ向けたい」

「髪はこの作品のように揺らしたい」

「笑ったときの目をもう少し細くしたい」

という希望を、実際にモデルを触っている本人へ伝えられます。

間に営業担当者やディレクターを挟まず、技術的に可能かその場で判断してもらえることもあります。

細かな動きを制作者本人と詰めたい人には、この距離の近さがメリットになります。

ただし個人でも窓口が必ず軽いわけではない

個人なら、いつでも自由にDMで直してもらえるわけではありません。

個人制作者でも、

問い合わせフォーム。

利用規約。

料金表。

修正回数。

支払条件。

キャンセル条件。

納品後の対応期間。

を決めている人がいます。

修正回数を超えれば追加料金になることもあります。

「個人=友達感覚で柔軟に対応してもらえる」と考えず、一つの制作契約として条件を確認します。

制作会社は「モデルを作る人」と「窓口」が別になることがある

制作会社へ相談すると、依頼者の希望を聞く人と、実際にイラストやLive2Dを作る人が別になることがあります。

例えば、

依頼者
↓
担当ディレクター
↓
イラストレーター
↓
Live2Dモデラー

という流れです。

依頼者は全員と個別に調整するのではなく、窓口となる担当者へ希望を伝えます。

制作会社を選ぶ意味は、単に複数のクリエイターがいることではありません。

「誰を使い、どうつなぎ、いつまでに完成させるか」まで管理してもらえるところにあります。

キャラデザから全部頼むなら「誰が工程をつなぐか」が重要になる

VTuberモデルをゼロから作る場合は、

キャラクターデザイン。

Live2D用イラスト。

パーツ分け。

モデリング。

表情差分。

ロゴ。

配信画面。

など複数の制作物が必要になることがあります。

個人へ別々に頼むなら、

イラスト完成日をモデラーへ伝える。

モデラーから必要な描き足しを聞く。

その内容をイラストレーターへ戻す。

修正されたPSDを再度モデラーへ渡す。

といった調整を依頼者自身が行うことがあります。

制作会社や一括制作チームなら、この間の調整まで窓口側へ任せられる場合があります。

Live2Dモデリングだけなら制作会社へまとめる必要は薄くなる

反対に、

キャラクターデザインは完成済み。

Live2D用にパーツ分けされたPSDもある。

希望する動きも決まっている。

頼みたいモデラーも見つかっている。

という人なら、管理すべき工程が少なくなります。

この場合、制作会社へ全体管理を頼む意味は小さくなります。

必要なのはLive2Dモデリング一工程だけだからです。

こうしたケースでは個人モデラーへ直接相談する方法があります。

料金は「個人か会社か」だけでは決められない

料金を見るときは注意が必要です。

個人モデラーでも、Live2Dモデリングだけで20万円以上になる制作者がいます。

一方、数万円から受けている個人制作者もいます。

制作会社でも、

Live2Dモデリングだけ。

キャラクターデザイン込み。

ロゴ・配信素材込み。

と範囲が違います。

そのため、

個人A:5万円。

会社B:30万円。

という数字だけを比べても意味がありません。

Aがモデリングのみで、Bがパーツ調整・進行管理・セットアップまで含むなら、同じ商品ではないからです。

見積もりは同じ条件にそろえて比較する

例えば比較するときは、

全身。

パーツ分けイラスト込み。

Live2Dモデリング込み。

表情3個。

編集用データが必要。

商用配信に使用。

新衣装を後から追加予定。

というように条件をそろえます。

そのうえで個人と制作会社から見積もりを取ります。

「表示されている基本料金」より、「自分が必要なものを全部入れた総額」で比べます。

高い個人と安い制作チームがある

「制作会社の方が必ず高い」とも言い切れません。

個人でも、高可動域や企業案件を多数扱うモデラーは高価格になることがあります。

逆に、少人数の制作チームでイラストからLive2Dまで比較的抑えた料金を出しているところもあります。

料金差は、

クリエイターの実績。

モデルの複雑さ。

可動域。

パーツ数。

表情・衣装差分。

制作範囲。

進行管理。

権利条件。

などで決まります。

依頼先の形態だけで値段を判断しない方がよいでしょう。

修正回数も「個人か会社か」では判断できない

個人なら細かく何度でも直してくれると思うかもしれません。

しかし実際には、個人でも「ラフ3回まで」「納品後5回まで」など条件を決めています。

制作会社・制作チームでも、

ラフ5回。

下塗り2回。

Live2D調整2回。

と工程ごとに決める場合があります。

逆に、基本的に修正回数を設けず、大幅変更だけ追加料金とする制作チームもあります。

つまり「修正回数が多い方を選びたい」なら、個人か会社かではなく各依頼先の規約を直接比較します。

修正では「何回」より「どこまで」が重要

例えば「修正3回まで」と書かれていても、

髪色を変える。

目の形を少し変える。

衣装そのものを別デザインへ変える。

Live2Dの可動域を大幅に増やす。

では作業量が違います。

無料修正に含まれるのが軽微な変更だけで、大幅なデザイン変更や仕様追加は最初の1回でも追加料金になることがあります。

依頼前には、

無料修正は何回か。

1回に何か所指摘できるか。

デザイン変更はどこまで含むか。

Live2Dの動きはどの段階で確認できるか。

納品後の不具合修正は別扱いか。

まで確認します。

制作会社の窓口は「伝言役」だけではない

間に担当者が入ると、

「直接モデラーへ言った方が早いのでは」

と思うかもしれません。

しかし制作会社のディレクターには、

希望を仕様へ整理する。

予算に合わせて制作範囲を決める。

適したクリエイターを割り当てる。

イラストとモデリングの予定をつなぐ。

途中成果物を確認する。

納期を管理する。

という役割があります。

専門用語が分からない状態から依頼する人にとっては、ここが制作会社を利用する価値になります。

一方、細かな作家性を指定したいなら担当者を確認する

制作会社へ頼む場合でも、「この会社の作品が好き」だけでは足りないことがあります。

作品例ごとに担当したイラストレーター・モデラーが違う可能性があるからです。

気に入った制作例があるなら、

同じ担当者へ依頼できるか。

同じ程度の可動域を想定しているか。

担当者はいつ決まるか。

制作途中にモデラー本人へ確認できるか。

を聞きます。

制作会社の実績=どの担当者でも同じ仕上がり、ではありません。

個人でもイラストから一括制作できる人はいる

「全部任せるなら制作会社」とも限りません。

個人でも、

キャラクターデザイン。

Live2D用イラスト。

パーツ分け。

Live2Dモデリング。

まで一人で制作する人がいます。

この場合、イラストレーターとモデラー間の伝達そのものが不要です。

自分の好みに合う一括制作者が見つかれば、個人でも一つの窓口で完結できます。

モデリング専門の個人ならイラストは別に必要

一方、Live2Dモデリング専門の人もいます。

その場合は、自分でパーツ分け済みイラストを準備します。

イラストレーターを自分で探す。

モデラーに紹介してもらう。

制作会社・制作チームにイラスト部分だけ頼む。

などの方法があります。

個人へ頼む前に、「どこからどこまで担当している人なのか」を確認します。

納品後の新衣装まで考えるなら「誰が直せるか」を確認する

初回モデルが完成したあと、

新衣装を追加したい。

髪型を増やしたい。

表情を追加したい。

動きを直したい。

ということがあります。

そこで重要になるのが編集用データと改変条件です。

制作者によっては編集用のLive2Dデータを通常納品に含めません。

別料金で納品する人もいます。

また、第三者による改変を認めていない制作者もいます。

「将来は別のモデラーへ頼めばいい」と考えているなら、初回契約時に確認が必要です。

個人の場合は「その人へまた頼めるか」も考える

同じ制作者へ新衣装や追加モデリングを頼めれば話は早くなります。

しかし人気クリエイターなら予約が埋まることがあります。

活動休止や受付停止になる可能性もあります。

個人を選ぶ場合は、

納品後の追加依頼を受けているか。

新衣装の料金体系があるか。

モデルデータを保管してくれるか。

第三者への引き継ぎが可能か。

も聞いておきます。

制作会社でも「ずっと同じ担当」とは限らない

逆に会社へ頼めば、同じモデラーが永久に担当してくれるとは限りません。

組織として窓口が残っていても、次の衣装では別の担当者になる可能性があります。

そのため制作会社でも、

制作元データを会社が管理するのか。

将来の衣装追加へ対応するのか。

担当者が変わった場合でも既存モデルを更新できるのか。

を確認します。

個人か会社かではなく、「将来モデルを誰が維持できる仕組みなのか」を見ます。

配信開始まで分からないならサポート範囲も比べる

初めてVTuberになる人は、モデルデータを受け取って終わりではありません。

VTube Studioなどへ読み込む。

カメラを設定する。

顔の動きを調整する。

配信ソフトへ表示する。

ところまで必要です。

個人モデラーでも導入フォローを行う人がいます。

制作会社・制作チームでも、配信開始まで伴走するプランがあります。

初心者だから制作会社、と決めるのではなく、「納品後に何を教えてくれるか」を確認します。

一人の作家性を買うなら個人、管理まで買うなら制作会社

個人と制作会社の違いを短くすると、この考え方が分かりやすくなります。

個人へ依頼するときは、その人の技術・絵柄・動きを選ぶ意味が大きくなります。

制作会社へ依頼するときは、モデルそのものだけでなく、

担当者選定。

工程管理。

納期管理。

複数制作物の調整。

窓口一本化。

まで含めて依頼する意味が出てきます。

もちろん、一括制作できる個人や少人数チームなら、その中間もあります。

個人が向くのはこんな場合

すでに好きなイラストレーター・モデラーがいる。

その人の作品と同じ方向の動きを作ってほしい。

イラストやモデリングの仕様をある程度理解している。

必要なら複数のクリエイターと自分で連絡できる。

修正を制作者本人と直接詰めたい。

一体のモデルを中心に作りたい。

このような場合は、個人へ直接依頼する意味があります。

制作会社が向くのはこんな場合

キャラクターデザインから何を頼めばよいか分からない。

イラスト・Live2D・ロゴ・配信素材までまとめたい。

自分で各クリエイターの日程を調整したくない。

複数モデルを同時に作りたい。

企業案件として請求・納期・権利関係を窓口一本で管理したい。

制作物全体の世界観をそろえたい。

このような場合は、制作そのものだけでなく進行管理を含めて制作会社へ相談する意味があります。

個人と会社の中間なら制作チームもある

個人に全部任せるのは不安。

しかし大規模な制作会社へ頼むほどではない。

という場合は、少人数の制作チームも比較できます。

イラスト・Live2D担当とデザイン担当が分かれながら、窓口をまとめているチームがあります。

一括制作と担当者との距離の近さを両立できる場合があります。

「個人か会社か」で決め切れないときは、この選択肢もあります。

見積もり前に確認すること

個人でも制作会社でも、同じ条件を伝えます。

キャラクターデザインから必要か。

Live2D用イラストはあるか。

パーツ分けは済んでいるか。

上半身か全身か。

希望する可動域。

欲しい表情・衣装差分。

編集用データが必要か。

商用配信・グッズに使うか。

希望納期。

予算。

納品後に新衣装を予定しているか。

そのうえで、

総額。

修正範囲。

窓口。

制作担当者。

納品物。

追加制作。

を比べます。

結局、VTuberモデルは個人と制作会社どっちに頼む?

作ってほしいクリエイターがすでに決まっているなら、個人へ頼む理由があります。

モデル一体を作り、細かな動きを実際の制作者と直接相談したい場合も個人依頼が向いています。

一方、キャラクターデザインからLive2D、ロゴ、配信素材まで複数工程があり、それらを誰に頼めばよいか分からないなら、制作会社や制作チームへ進行ごと任せる方法があります。

料金だけでは決めません。

修正回数だけでも決めません。

見るべきなのは、

「誰の作品が欲しいのか」

「自分で制作工程を管理できるか」

「修正を誰と話したいのか」

「完成後も誰にモデルを維持してほしいのか」

です。

一人の制作者の技術・作風そのものを選びたいなら個人。

複数の制作物と人をまとめる窓口・進行管理まで必要なら制作会社。

その中間が制作チームです。

この境界から考えれば、「個人だから安そう」「会社だから安心そう」だけで依頼先を決めず、自分のVTuberモデルに必要な体制を選べます。

出典

株式会社ジーアングル|VTuber用Live2D/3Dモデリング・キャラクターデザイン制作

株式会社ジーアングル|Live2Dの制作依頼の相場はいくら?個人と制作会社別に紹介

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