VTuberの汎用モデルと1人限定モデルは何が違う?

VTuberモデルを探していると、「汎用モデル」と「限定1点」「1人限定モデル」があります。

一番大きな違いは、同じ見た目のモデルをほかの人も使えるかどうかです。

汎用モデルは、同じモデルを複数人が購入して使うことを前提にしています。

1人限定モデルは、その完成モデルを原則として1人の購入者だけに販売します。

ただし、ここで注意したいのは、「1人限定=著作権まで自分のもの」ではないことです。

VTuberとして長く使うモデルを選ぶなら、

他の人と同じ見た目でもよいか。

自分だけの見た目にしたいか。

名前や設定を自由に決められるか。

色や衣装を変更できるか。

収益化・グッズ販売ができるか。

著作権は誰が持つのか。

まで分けて確認します。

汎用モデルは同じモデルを複数人が使う

汎用モデルは、一つのLive2Dモデルを複数人へ販売する方式です。

一人が購入したから販売終了、とはなりません。

たとえば自分が購入して「ミナ」という名前でVTuber活動を始めても、後から別の人が同じモデルを購入し、「ユキ」という別の名前で活動することがあります。

二人とも規約に沿って正規購入していれば、それ自体は問題ではありません。

つまり、汎用モデルでは、

同じ顔。

同じ髪型。

同じ服。

同じ動き。

のVTuberが存在する可能性を受け入れて使います。

名前や設定まで同じになるとは限らない

見た目が同じでも、名前やキャラクター設定まで共有するとは限りません。

実際の汎用モデルには、

名前は自由。

性格も自由。

プロフィールも自由。

として販売されているものがあります。

そのため同じモデルを使っていても、

名前。

年齢設定。

話し方。

活動ジャンル。

世界観。

は別々にできます。

「汎用モデルを買ったら、販売者が決めたキャラクターをそのまま演じなければならない」とは限りません。

ただし、名前・設定の変更範囲も商品ごとの利用規約によります。

購入前に確認します。

色や髪型を変えられる汎用モデルもある

汎用モデルの中には、購入者同士で見た目が完全に同じにならないよう、カスタマイズ機能を用意しているものがあります。

たとえば、

髪色を変える。

目の色を変える。

髪の長さを変える。

帽子を付け外しする。

衣装差分を切り替える。

といった変更です。

この場合、元は同じモデルでも、組み合わせによって見た目を変えられます。

ただし、「変更できる=その組み合わせは自分だけ」とは限りません。

ほかの購入者も同じ設定を選べば、同じ姿になる可能性があります。

汎用モデルである以上、「完全に自分だけの外見」を保証する仕組みとは別です。

1人限定モデルは売れたら同じ完成モデルを販売しない

「限定1点」「一点限定」などと書かれたモデルは、販売数を1点にした完成済みモデルです。

購入者が決まれば、その商品は売り切れになります。

そのため、同じ完成モデルを別の購入者が正規購入して活動するという状況は基本的に起こりません。

「ほかのVTuberと全く同じ顔で活動したくない」

という人にとって、この違いは大きくなります。

ただし、「販売が1回だけ」という意味と、「そのキャラクターに関するすべての権利を購入者が独占する」という意味は分けて考えます。

1人限定でも著作権が自分へ移るとは限らない

ここは特に確認したい部分です。

一点限定モデルでも、

著作権は制作者が持つ。

購入者にはVTuber活動への利用を許可する。

という販売方法があります。

この場合、同じモデルが別の人へ販売されないとしても、購入者が作品の著作者になるわけではありません。

制作者がポートフォリオへ掲載する場合もあります。

作者名の表示が必要な場合もあります。

モデルの再販売や他人への譲渡を禁止している商品もあります。

つまり、

「私しか使っていない」

ことと、

「私が著作権者」

であることは同じではありません。

著作権譲渡込みの限定モデルもある

反対に、限定1点モデルの中には、「著作権譲渡込み」と明記された商品もあります。

その場合も、どの権利がどこまで移るのか、契約・販売条件を確認します。

著作権には複数の権利があり、「著作権譲渡」という一言だけでは分からない部分が残る場合があります。

また、作品を作った人に生じる著作者人格権は、著作権とは別の権利です。

そのため、

「限定モデル」

「著作権譲渡」

「自由に何でもできる」

を同じ意味として扱わない方がよいでしょう。

長期間活動したり、事務所へ所属したり、モデルを大きく改変したりする予定があるなら、利用条件まで確認します。

「限定1点」と「オーダーメイド」も違う

1人限定モデルを見て、

「自分専用に作ってもらったモデル」

と思うかもしれません。

しかし、必ずしもそうではありません。

限定1点モデルは、制作者が先にキャラクターをデザインし、Live2Dモデリングまで完成させてから1人だけへ販売することがあります。

購入者は完成品の中から気に入ったキャラクターを選びます。

一方、オーダーメイドでは、

髪型。

目。

衣装。

色。

モチーフ。

性別。

雰囲気。

などを依頼者と相談しながら制作します。

つまり、

汎用モデル=完成品を複数人へ販売。

限定1点モデル=完成品を1人だけへ販売。

オーダーメイド=依頼者向けに制作。

という違いがあります。

「自分だけが使いたい」だけなら限定1点でも目的を満たせます。

「自分が考えた姿を作りたい」ならオーダーメイドとの違いまで考えます。

汎用モデルでも収益化できる商品はある

汎用だから「お試し専用」「収益化できない」とは限りません。

実際には、VTuber活動、動画投稿、収益化などを認めている汎用モデルがあります。

モデルを利用して得た収益は購入者のもの、としている商品もあります。

したがって、

汎用=非商用。

限定=商用。

という分け方ではありません。

商用利用できるかは、それぞれの商品規約で確認します。

1人限定でもグッズを自由に作れるとは限らない

同じことは限定モデルにも言えます。

限定1点で、収益化配信まで許可されていても、

モデル画像を使ったグッズ販売。

新しい衣装制作。

他のイラストレーターによる新規イラスト制作。

モデルの大幅改変。

第三者へのモデルデータ共有。

について別条件が付いている場合があります。

一点限定を買ったからといって、すべて自由とは限りません。

特に長く活動するなら、「今配信できるか」だけでなく、「2年後に衣装を追加できるか」まで見ておくと判断しやすくなります。

モデルチェンジするときの条件も確認する

VTuberを続けていると、

新衣装が欲しい。

髪型を変えたい。

Live2Dモデリングを作り直したい。

別のモデラーへアップデートを頼みたい。

ということがあります。

商品によっては改変を自由に認めています。

一方、別の制作者へモデルチェンジを依頼するときは事前連絡が必要など、条件が付くこともあります。

汎用か限定かだけでなく、

PSDが付いているか。

編集用のLive2Dデータが付いているか。

第三者による改変が可能か。

まで確認すると、将来の更新のしやすさが分かります。

1人限定でも販売実績として公開される場合がある

「自分だけのモデルなら、購入後は販売ページやSNSから完全に消える」

とも限りません。

一点限定モデルでも、制作者が制作実績やポートフォリオとして画像・動画を公開する場合があります。

つまり、

ほかの人が同じモデルでVTuber活動することはない。

でもモデルの姿自体は制作者のSNSやポートフォリオに残る。

という状態はあります。

「自分以外には姿を公開してほしくない」という希望がある場合は、一点限定かどうかだけでは足りません。

実績公開の扱いも確認します。

汎用モデルで一番考えたいのは「同じ姿の人が現れたとき」

汎用モデルを選ぶ判断で重要なのは、機能の少なさではありません。

同じ姿で活動する別のVTuberが現れた場合に、それでも使い続けられるかです。

たとえば、

同じモデルの人が先に人気になった。

同じ髪色・目色の人がいた。

視聴者から「○○さんと同じモデルですね」と言われた。

検索結果やSNSで同じ顔が並んだ。

といったことは、汎用モデルなら起こり得ます。

それが気にならないなら、汎用モデルは選択肢になります。

名前や配信内容、声、話し方で別の活動者として育てていくこともできます。

一方、

「この姿=自分」

という結び付きを強く作りたいなら、一点限定かオーダーメイドを検討する意味が出てきます。

「最初だけ汎用」もできるが同じキャラクターを残すなら規約を見る

最初は汎用モデルでVTuber活動を試し、続けられそうなら専用モデルへ変更する方法もあります。

この場合は、後から完全に別キャラクターへ変更するなら比較的分かりやすくなります。

少し複雑なのが、

「今使っている汎用モデルのキャラクター設定を残して、見た目だけ専用モデルへ変更したい」

場合です。

キャラクター名や自分で考えた設定を引き継ぐだけなら問題にならないケースもありますが、汎用モデルのデザインそのものを基に別のイラストレーターへ新モデルを作らせる行為は、改変・デザイン利用の条件に関係します。

汎用モデルの姿を気に入っているなら、購入前に「将来このデザインを基に新衣装・新モデルを作れるか」まで確認します。

名前を付けたから自分専用になるわけではない

汎用モデルへ自分だけの名前を付け、数年間活動した場合、

「このキャラクターはもう自分のものでは」

と感じるかもしれません。

しかし、別の購入者が同じモデルへ違う名前を付けて活動できる利用条件なら、外見の独占権を得たわけではありません。

長く活動するほど重要になるのは、

名前。

設定。

モデルデザイン。

モデルデータ。

著作権。

を一つにまとめないことです。

自分が考えた活動名と、購入したモデルの権利は別に確認します。

選ぶ前に見るのは「独占したいもの」

汎用モデルと1人限定モデルの違いを整理すると、次のようになります。

確認したいこと汎用モデル1人限定モデル
同じ完成モデルを他人も使うあり得る原則として同じ販売品は1購入者のみ
名前・設定自由な商品も多い自由な商品もある
収益化商品規約次第商品規約次第
色・衣装の変更商品規約次第商品規約次第
グッズ販売商品規約次第商品規約次第
著作権制作者保持の商品が多くある制作者保持・譲渡込みの両方がある
他人への譲渡・再販売多くの商品で禁止限定でも禁止される場合がある
自分の希望で一から制作通常はしない限定品でも通常はしない
同じ見た目を避けたい向かない場合がある判断しやすい
自分のデザインから作りたい別方式オーダーメイドを検討

この表で特に重要なのは、「限定だから自由」という欄がないことです。

限定かどうかで分かるのは、主に販売人数です。

収益化、改変、グッズ、著作権などは、別に規約を読みます。

購入前は「1点限定」の文字より利用規約を見る

モデルを選ぶときは、まず「汎用」「限定1点」を見ます。

そのあと、次の条件を確認します。

同じモデルを何人が使えるか。

名前・設定を自由に決められるか。

収益化できるか。

グッズ販売できるか。

色や衣装を変更できるか。

第三者へ改変を依頼できるか。

編集用データが付属するか。

著作権は誰が持つか。

モデルを譲渡できるか。

制作者が実績として公開するか。

nizimaでは、購入時点の商品詳細文が正式な作品利用規約になると案内しています。

つまり、「汎用」「限定」という商品名だけでは判断せず、購入するときの利用条件まで保存しておくことが重要です。

迷ったら「同じ姿の人がいても続けられるか」で決める

VTuberを始めるときは、価格や機能が気になります。

しかし、汎用と限定の違いを判断するなら、先に考えたいことがあります。

「明日、自分と同じ姿のVTuberを見つけても、このモデルをそのまま使いたいか」

です。

気にならないなら、汎用モデルでも活動できます。

色変更などで少し違いを作れる商品もあります。

反対に、

同じ顔の人がいるのは避けたい。

この姿を自分の活動の目印にしたい。

長く同じキャラクターで活動したい。

という場合は、1人限定モデルやオーダーメイドの方が目的に合いやすくなります。

ただし、1人限定を選んだあとも確認は終わりではありません。

そのキャラクターを自分だけが「使える」のか。

著作権まで「持つ」のか。

新衣装や改変を「頼める」のか。

グッズへ「使える」のか。

それぞれ別です。

汎用モデルと1人限定モデルの本当の違いは、「安いモデルと高いモデル」ではありません。

まず、同じ外見を複数人で使うモデルなのか、一人だけが使うモデルなのか。

そのうえで、購入した人にどこまでの利用が許可されているか。

この2段階に分けて確認すると、自分に合うモデルを選びやすくなります。

出典

nizima|Live2D作品の投稿方法

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