PCを替えてもVRoidモデルを編集できる?|移しておくデータ

PCを買い替えても、VRoid Studioで作ったモデルの編集は続けられます。

ただし、新しいPCへVRoid Studioを入れるだけでは、旧PCで作ったモデルが自動的に出てくるわけではありません。

最低限移しておきたいのは、モデルの編集データである「.vroid」ファイルです。

さらに、旧PCで作った髪型や衣装、瞳などをカスタムアイテムとして保存しており、新PCでも同じように使いたいなら、それらのデータも別に移します。

一方、配信用に書き出した「VRM」は、編集用データの代わりにはなりません。

PCを替える前には、「完成VRMがあるから大丈夫」ではなく、.vroidと必要なカスタムアイテムが残っているかを確認します。

新PCでも編集できるかは「.vroid」が残っているかで決まる

VRoid Studioでモデルを作ると、編集用の.vroidファイルが作られます。

このファイルをVRoid Studioで開けば、

顔を直す。

髪型を変更する。

髪色を変える。

体型を変更する。

衣装を直す。

といった編集を続けられます。

そのため、PCを替えるときに最優先で確保するのはVRMではなく.vroidです。

旧PCから.vroidをコピーし、新PCへ移してVRoid Studioで開ければ、そのモデルの編集を続けられます。

.vroidの保存場所は自分で確認する

現在のVRoid Studioでは、モデル編集データの保存先を自由に指定できます。

そのため「必ずこのフォルダにある」と決めつけず、VRoid Studioから確認する方が確実です。

モデル選択画面で対象モデルの「フォルダの場所を開く」を使えば、実際に保存されている場所を確認できます。

PCを替える前に、その中の.vroidファイルをUSBメモリ、外付けドライブ、クラウドストレージなどへコピーしておきます。

特に複数モデルを作っている場合は、必要なモデルだけではなく.vroidをまとめてバックアップしておく方が後から困りにくくなります。

VRMだけ移しても元の編集状態には戻れない

VRoid Studioから配信用などに書き出したVRMも、見た目としては同じキャラクターです。

しかし役割は違います。

.vroidはVRoid Studioで編集を続けるためのデータです。

VRMは、完成した3Dモデルを配信ソフトや別のアプリなどで使うための形式です。

そのため、旧PCに、

model.vrm

だけ残っていて、

model.vroid

がない場合、VRoid Studioの顔・髪・体型などの編集画面へ元通りに戻すことはできません。

PC買い替え時のバックアップでは、この2つを同じものとして扱わないようにします。

VRoid HubにVRMがあっても.vroidのバックアップにはならない

VRoid Hubへモデルをアップロードしている人もいるでしょう。

しかし、VRoid Hubへアップロードできるモデルと、VRoid Studioで編集する.vroidは別です。

VRoid Studioで編集できる.vroidファイルそのものをVRoid Hubへ保存しておくことはできません。

つまり、

「VRoid Hubに自分のキャラクターが残っているから、PCを初期化しても大丈夫」

とは限りません。

VRMを取り戻せても、元のVRoid編集状態へ戻れないからです。

将来VRoid Studioでモデルを修正する可能性があるなら、.vroidは自分で保管します。

モデルだけでなくカスタムアイテムも別に保存されている

ここが、PC移行で見落としやすいところです。

VRoid Studioでは、自分で編集した、

瞳。

眉。

髪型。

衣装。

肌テクスチャ。

などを「カスタムアイテム」として保存できます。

これらは、モデル本体の.vroidとは別にVRoid Studio上のカスタムアイテムとして管理されています。

例えば、

モデルAで使った髪型をモデルBにも使う。

自作した衣装を別のモデルへ着せる。

気に入った瞳を複数キャラクターで使う。

といった使い方をしている場合です。

新PCでも同じカスタム一覧を使いたいなら、モデル本体だけでなくカスタムアイテムも移します。

1体だけ編集できればよいなら、カスタムアイテム移行とは分けて考える

ここで「全部移さないとモデルを開けない」と考える必要はありません。

大切なのは目的です。

今使っているキャラクター1体の続きを編集したい。

この目的なら、まずそのモデルの.vroidを確保することが中心です。

一方、

旧PCで作った髪型を今後の新モデルでも使いたい。

自作衣装をカスタム一覧から選びたい。

保存していた顔パーツを別モデルにも使いたい。

という場合は、カスタムアイテム環境も移します。

「モデルデータ」と「部品のライブラリ」を別のものとして考えると分かりやすくなります。

Windowsではcustom_itemsフォルダも確認する

現在のWindows版では、通常のカスタムアイテムは次のcustom_itemsフォルダに保存されています。

C:\Users\<ユーザー名>\AppData\LocalLow\pixiv\VRoid Studio\custom_items

このフォルダはモデルの.vroidとは別の場所です。

そのため、ドキュメントや自分で指定した.vroid保存先だけコピーしてPCを初期化すると、カスタムアイテムの一覧を移し忘れる可能性があります。

旧PCと同じカスタムアイテム環境を残したいなら、このフォルダもバックアップします。

Macでもカスタムアイテムは別フォルダにある

Macの場合、カスタムアイテムはVRoid Studio用のアプリケーションデータ領域にあります。

普段Finderで見るモデルファイルとは別の場所になるため、こちらも移行前に確認します。

Macから新しいMacへ替える場合だけでなく、WindowsからMac、MacからWindowsなど環境を変える場合も、.vroidとカスタムアイテムを別に考えて準備しておくと整理しやすくなります。

カスタムアイテムは個別ファイルにして移すこともできる

カスタムアイテムは、.vroidcustomitemというファイルとして書き出すこともできます。

例えば、

この髪型だけ残したい。

この衣装だけ別PCへ持っていきたい。

BOOTHで買った衣装と自作衣装を整理して保管したい。

という場合です。

カスタムアイテムをエクスポートしておけば、新PCでその.vroidcustomitemを読み込み直せます。

このファイルには、アイテムによって、

パラメータ。

テクスチャのレイヤー情報。

髪の編集情報。

髪の揺れ設定。

なども含まれます。

フォルダ全体を移す方法だけでなく、必要なアイテムを一つずつファイルとして管理する方法もあります。

アクセサリーは特に移行前に確認する

アクセサリーのカスタムアイテムは、通常のカスタムアイテムと扱いが少し違います。

VRoid公式では、アクセサリーのカスタムアイテムはVRoid Studio内のカスタムアイテム一覧へ保存されないため、再利用する場合は.vroidcustomitemとしてエクスポートする方法が案内されています。

そのため、新PCでも同じアクセサリーを別モデルへ使いたい場合は、PCを替える前に個別ファイルとして書き出しておくと安心です。

モデルに付いているアクセサリーを見るだけで、

「これもカスタム一覧に保存されているだろう」

と思い込まない方がよいでしょう。

BOOTHで買ったアイテムも元ファイルを残しておく

BOOTHなどから購入・ダウンロードした衣装や素材を使っている場合、購入元のライブラリから再ダウンロードできるものもあります。

ただし、実際にVRoid Studioへインポートした後、自分で色や形、テクスチャを変更している場合は、元商品と現在使っているものが同じとは限りません。

加工後の状態を残したいなら、自分が使っているカスタムアイテムもバックアップします。

購入履歴だけを「制作環境のバックアップ」と考えない方が安全です。

新PCでは先にVRoid Studioを一度起動する

新しいPCへデータを移すときは、先にVRoid Studioをインストールします。

そして一度起動し、終了します。

VRoid公式でも、VRoid Studioを一度も起動していない端末では、カスタムアイテムなどの保存先フォルダがまだ作られていないため、最初に一度起動してから復元するよう案内しています。

その後、旧PCでバックアップしたデータを新PC側へ戻します。

カスタムアイテムフォルダを復元するとき、すでに同じ名前のデータが存在する場合は上書きに注意します。

.vroidは新PCの好きな場所へ保存できる

現在のVRoid Studioでは、.vroidの保存場所を自由に指定できます。

そのため旧PCと全く同じドライブ構成にする必要はありません。

例えば旧PCではCドライブへ置いていたモデルを、新PCではドキュメントや専用のVRoidフォルダへ置くこともできます。

大切なのは、

どこに保存したか自分で分かること。

その場所を定期的にバックアップできること。

です。

PCを替える機会に、モデル編集データを一つの分かりやすいフォルダへまとめる方法もあります。

旧情報の「avatarsフォルダ」だけを探さない

VRoidの検索結果には、

Documents\vroid\avatars

へ.vroidが保存されるという情報も多く残っています。

VRoid公式の古いPC移行案内にもこの保存場所が掲載されています。

一方、現在の公式ヘルプでは、.vroidの保存先は自由に指定できると案内されています。

そのため、現在使っているモデルを探すときは、ネット上の保存先をそのまま入力するより、VRoid Studioのモデル選択画面から実際のフォルダを開く方が確実です。

特に長くVRoidを使っている人は、バージョンによって保存場所が異なる可能性があります。

古いVRoid Studioから使い続けている場合はさらに確認する

VRoid Studioの古いベータ版からモデルを持っている場合、現在とは保存場所が違う可能性があります。

特にWindowsの古いバージョンでは、VRoid Studioのインストールフォルダ側へモデルデータが保存されていたケースが公式に案内されています。

古いPCを処分したり、VRoid Studioをアンインストールしたりする前に、現在使っているモデルだけでなく、昔作った.vroidも残っていないか確認します。

「新しいモデルだけバックアップして、昔のモデルを失った」ということを防ぐためです。

クローゼットに登録したからバックアップ不要とは考えない

現在のVRoid Studioには「クローゼット」機能があります。

.vroid、.vroidcustomitem、VRM、衣装データ、画像などを登録し、VRoid Studio内から呼び出しやすくする機能です。

BOOTHライブラリの商品を直接追加することもできます。

便利な機能ですが、PC移行を考えるときは「クローゼットへ登録した=どのPCでも自動的にクラウド復元される」とは決めつけない方がよいでしょう。

VRoid公式には、モデルデータは自動バックアップされないと明記されています。

重要な.vroidや自作アイテムは、自分で別の場所にも保存しておきます。

VRMも残しておく意味はあるが、役割が違う

VRMは編集用データの代わりにはなりません。

だからといって、移さなくてよいという意味でもありません。

現在配信で使っているVRM。

Blenderなどで追加加工したVRM。

他サービスへアップロードしているVRM。

などは、完成版として別途残しておく意味があります。

例えば、

元の.vroid。

VRoidから書き出したVRM。

Blenderで修正した最終VRM。

という3段階があるなら、それぞれ役割が違います。

全部を同じ「モデルファイル」として上書きせず、分けて保存した方が後から分かりやすくなります。

PCを替える前に最低限確認したいデータ

PC買い替え前に、まず現在使っているモデルごとの.vroidを確認します。

次に、旧PCと同じカスタムアイテム一覧が必要ならcustom_itemsを確認します。

個別に残したい衣装や髪型があるなら.vroidcustomitemへ書き出します。

アクセサリーを再利用したい場合も、個別のエクスポートを確認します。

そして配信で現在使っているVRMも、完成版として別に保存します。

この順番なら、

「モデル自体は移ったけれど、自作衣装がない」

「VRMはあるけれど編集できない」

という移行後の困り方を減らせます。

新PCでモデルが見えないときは、データ消失とは限らない

新PCへ.vroidをコピーしたのにVRoid Studioの最初の画面へモデルが出てこない場合があります。

そのとき、すぐ「移行に失敗した」と考える必要はありません。

まずコピーした.vroidの場所を確認し、VRoid Studioからそのデータを開けるか確認します。

カスタムアイテムが表示されない場合は、モデル本体ではなくcustom_items側の移行を確認します。

つまり、

モデルがない。

アイテムがない。

では、確認するデータが違います。

ここを分けると原因を探しやすくなります。

PCを替えてもVRoidモデルを編集できる?

できます。

一番大切なのは、VRMではなく編集用の.vroidを旧PCから移しておくことです。

特定モデルの編集を続けるだけなら、まず.vroidを確保します。

旧PCで作った髪、顔パーツ、衣装などを新PCでもカスタム一覧から使いたいなら、custom_itemsもバックアップします。

個別アイテムを確実に持ち運びたいなら、.vroidcustomitemとして保存する方法があります。

そしてVRMは、配信などで使う完成版として別に残します。

PC移行で重要なのは「VRoidのファイルを全部探してコピーする」ことではありません。

自分が新PCで何を続けたいかによって、

モデルを編集したい → .vroid

自作した部品も再利用したい → カスタムアイテム

現在の完成モデルも使いたい → VRM

と分けて移すことです。

この3種類を混同しなければ、PCを替えた後でもVRoid制作を続けやすくなります。

出典

VRoid|作成したモデルやカスタムアイテムのデータはどこに保存されますか?

VRoid|VRoid Studioに関するデータのファイル形式について

VRoid|別のPCにVRoid Studioのデータを移行させる方法

VRoid|「カスタムアイテム」とは

VRoid|カスタムアイテムのインポート・エクスポートの使い方

VRoid|VRoid Studioのバックアップを作成する方法