BOOTHなどで購入したVRoid用の髪型や衣装は、対応するデータであればVRoid Studioへ読み込んで使えます。
ただし、「購入した=配信や収益化まで自由に使える」ではありません。
確認するのは、VRoid Studioの利用条件だけではなく、その髪型や衣装を作ったクリエイターの利用規約です。
特にVTuber活動で使うなら、
収益化した配信で使えるか。
色や形を変更してよいか。
クレジット表記が必要か。
事務所所属や法人で使えるか。
モデルを他人へ渡したり公開したりしてよいか。
を別々に確認します。
「商用利用OK」と一行書いてあるだけでは、自分が予定している使い方まで含まれているとは限りません。
購入したVRoid用の髪や服は読み込んで使える
VRoid Studioには、外部で入手したカスタムアイテムを読み込む機能があります。
たとえばBOOTHで購入した衣装が「.vroidcustomitem」というVRoid用のカスタムアイテム形式なら、VRoid Studioへインポートしてモデルへ着せられます。
髪型についても対応するカスタムアイテムであれば読み込めます。
購入した商品がPNG画像の衣装テクスチャの場合は、対応する衣装を作り、その表面へ画像を読み込んで使用します。
そのため、商品ページでは購入前に、
VRoid Studioの正式版用なのか。
カスタムアイテム形式なのか。
PNGテクスチャなのか。
どの衣装テンプレートへ使うものなのか。
を確認しておくと、買ったあとで「読み込み方が分からない」という状態を避けやすくなります。
VRoid自体が商用利用できても購入素材は別
ここが最も混同しやすいところです。
VRoid Studioで用意されている標準の素体、衣装、アクセサリーなどは、特別なライセンス条件が付いていないものについて、モデルを配信や商用活動へ利用できます。
だからといって、BOOTHなどで購入した髪型や衣装まで自動的に同じ条件になるわけではありません。
購入素材には、その素材を作ったクリエイターの権利があります。
VRoid公式も、第三者が権利を持つテクスチャなどを利用するときは、そのデータの利用条件に従うよう案内しています。
つまり、
「VRoidで作ったモデルだから商用利用できる」
ではなく、
「VRoid側の条件にも、使っている第三者素材の条件にも違反していない」
ところまで確認して初めて使い方を判断できます。
収益化配信で使えるかは商品ごとに見る
VTuberとして一番確認したいのが、YouTubeなどの収益化配信で使えるかです。
商品ページに、
「商用利用OK」
「収益化配信OK」
「動画・配信での利用OK」
などと書かれていれば、その記載された範囲で利用できます。
実際にVRoid向けの販売素材には、
通常の配信も収益化配信もOK。
商用利用OK。
クレジット不要。
という商品があります。
一方で、「商用利用可能だがクレジット表記が必要」という商品もあります。
さらに、「商用利用は動画・配信・SNSだけ」という商品もあります。
この場合、収益化配信には使えても、その衣装を使ったアクリルグッズの販売などは、同じ許可に含まれているとは限りません。
VTuberとして使うなら、「商用利用」という単語だけではなく、配信・動画・収益化について具体的に書かれている箇所まで確認します。
「配信OK」と「収益化配信OK」も同じとは限らない
無料で行う配信と、広告収益・メンバーシップ・投げ銭などを受け取る配信を分けている規約もあります。
たとえばモデルや素材によっては、
非収益化チャンネルでの配信は通常版で可能。
収益化済みチャンネルで使うには商用版が必要。
という販売方法があります。
そのため「VTuber利用OK」と書いてあるだけの場合は、
収益化したチャンネルでも利用できるのか
まで確認します。
今は収益化していなくても、将来収益化する予定があるなら、最初からその条件まで確認した方がモデルを作り直さずに済みます。
個人VTuberと事務所所属で条件が変わることがある
現在のVRoid素材では、個人と法人・事務所利用を分けている規約も珍しくありません。
たとえば、
個人の収益化配信は通常購入で利用可能。
企業や事務所所属者は別の商用ライセンスが必要。
法人の場合は事前相談が必要。
という商品があります。
ここでいう「法人利用」は、会社が購入する場合だけとは限りません。
商品によっては、VTuber事務所や企業に所属して活動する配信者を商用区分として扱うものもあります。
そのため、現在は個人でも、
将来事務所へ所属する予定がある。
法人としてVTuber活動を行う。
企業案件専用モデルで使う。
という場合は、そのときの扱いまで規約を確認します。
「個人で買ったから、そのまま事務所でも永久に使える」とは決められません。
クレジット表記も商品ごとに違う
購入した髪や服を使ったとき、作者名を書く必要があるかも商品ごとに違います。
たとえば、
クレジット不要。
商用利用するときだけ必要。
初回配信だけ必要。
グッズ販売時には必要。
可能な範囲で記載してほしい。
という違いがあります。
クレジットが必要な場合は、
動画概要欄。
配信概要欄。
プロフィール。
商品販売ページ。
など、指定された場所へ書きます。
ショップ名だけでよいのか、作者名、SNSアカウント、商品URLまで必要なのかも規約に従います。
「作者名を書いておけば何をしてもよい」というものでもありません。
クレジット表記は、ほかの利用条件とは別です。
色を変える前に「改変OK」を確認する
購入した髪型や衣装を、自分のキャラクターに合わせて少し変更したくなることがあります。
たとえば、
髪色を変える。
衣装の色を変える。
模様を追加する。
丈などを調整する。
一部分だけ使う。
といった変更です。
これらについても、商品ごとに条件が違います。
「改変OK」としている商品は多数あります。
一方、
原型を留める範囲まで。
色変更など一部だけ可能。
特定の衣装は改変禁止。
といった条件もあります。
VRoid Studio側で技術的に色や形を変更できるからといって、購入素材の規約上も自由に変更できるとは限りません。
操作できることと、許可されていることは分けて考えます。
改変OKでも改変したデータを人に渡せるとは限らない
ここも特に注意したい部分です。
「改変OK」と書かれていると、
色を変えたから自分のデータになった。
自分でかなり変更したから人へ渡してよい。
とはなりません。
実際の販売規約では、
改変OK。
商用利用OK。
でも、
元データの再配布は禁止。
改変後データの再配布も禁止。
という条件が多数あります。
つまり、
自分のモデルへ着せるために改変する
ことと、
その改変した衣装を別の人へ渡す
ことは別です。
VTuber活動だけなら問題になりにくい部分ですが、モデル販売や共同制作を考えると重要になります。
衣装を着せたVRMそのものを配布できない場合がある
「衣装データだけ渡さなければ大丈夫」とも限りません。
購入した衣装を着せたVRoidモデルをVRMとして書き出したあと、
友人へ送る。
視聴者へ配布する。
VRoid Hubなどでダウンロード可能にする。
モデルを販売する。
という使い方があります。
しかし商品によっては、「衣装を着用したモデルをダウンロード可能な状態で公開すること」自体を再配布として禁止しています。
理由は、受け取った人がモデルデータから素材を利用できてしまう可能性があるためです。
そのため、モデルを他人へ渡す予定がある場合は、
素材そのものの再配布禁止
だけでなく、
着用したモデルの配布・販売が可能か
まで確認します。
VTuberとして自分だけが配信で使用する場合と、モデルファイルを第三者へ渡す場合では判断が変わります。
配信画面に映すだけなら「再配布」とは別に考える
一方、自分のモデルへ衣装を着せ、YouTubeなどの配信画面に映すことと、3Dデータを他人へ渡すことは同じではありません。
配信映像にはモデルの姿が映りますが、視聴者が衣装ファイルそのものを受け取るわけではありません。
そのため、販売規約では、
配信利用OK。
収益化配信OK。
再配布NG。
という組み合わせが多く見られます。
この場合、自分だけが使用するVTuberモデルで収益化配信することは許可されていても、衣装入りVRMの配布はできません。
「再配布禁止」と書いてあるから配信にも使えない、という意味でもありません。
利用項目を分けて読みます。
グッズ販売は収益化配信とは別に確認する
VTuber活動を続けると、
モデルのアクリルスタンド。
アクリルキーホルダー。
ステッカー。
写真集。
イラストグッズ。
などを販売する可能性があります。
購入した衣装を着たキャラクターをそのままグッズに使う場合、これも配信とは別の利用です。
実際に、
グッズ利用も商用利用として許可。
グッズ利用時だけクレジット必須。
配信・SNSの商用利用だけ許可。
といった違いがあります。
「YouTubeの収益化に使えたから、グッズにも使える」とは判断しない方がよいでしょう。
将来グッズ販売まで考えているなら、購入時点で規約の「グッズ」「物販」「印刷物」などの項目も確認します。
購入前に見るのは5項目でいい
長い利用規約を見ると難しく感じますが、VTuberとして自分で使う場合は、まず次の5項目を確認します。
| 確認項目 | 見る内容 |
|---|---|
| 配信・収益化 | YouTube等の収益化配信で使用できるか |
| 改変 | 色変更・形変更・組み合わせができるか |
| クレジット | 作者名・ショップ名などの表記が必要か |
| 個人・法人 | 個人VTuberと事務所・法人で条件が違うか |
| 再配布 | 衣装データや着用済みVRMを第三者へ渡せるか |
必要になった場合だけ、グッズ、ゲーム利用、成人向け利用、AI利用などの項目も追加で確認します。
全部の規約を同じ重さで読む必要はありません。
自分が実際に行う使い方に関係する場所から確認します。
商品ページだけでなく規約ファイルも見る
BOOTHの商品ページには、簡単な利用条件だけ掲載され、詳しい条件が別ページや同梱ファイルに書かれている場合があります。
たとえば商品ページには、
「商用利用OK」
とだけ書かれ、詳細規約では、
法人利用は別ライセンス。
初回配信時はクレジット必須。
改変物も再配布不可。
という条件が付いていることがあります。
そのため、購入前に、
商品説明。
ショップ共通規約。
商品別規約。
同梱されるライセンスの説明。
を確認します。
分からない部分があれば、「収益化したYouTube配信で使いたいのですが、この通常版で利用できますか」のように、予定している使い方を具体的に販売者へ確認した方が判断しやすくなります。
「商用利用OK」だけで買わない方がいい
購入した髪や服を自分のVTuberモデルに使うだけなら、多くの商品で利用できる選択肢があります。
ただし、条件は販売者ごとに違います。
実際に確認した商品だけでも、
商用利用・改変OK、クレジット不要。
商用利用できるがクレジット必須。
収益化配信はOKだが法人は別条件。
商用利用は動画・配信・SNSに限定。
衣装を着せたモデル自体の再配布は禁止。
という違いがあります。
そのため、
「有料で買ったから自由」
でも、
「商用利用OKだから全部OK」
でもありません。
まず自分がやりたいことを、
配信する。
収益化する。
改変する。
事務所で使う。
モデルを人へ渡す。
グッズを作る。
に分けます。
その一つ一つが商品の利用条件に含まれているかを確認します。
購入した髪や服をVRoidで使えるかという技術上の答えは「対応データなら使える」です。
しかし、VTuberとして安心して使い続けられるかは、その先の利用規約で決まります。
モデルを作り終わったあとに規約を確認するのではなく、買う前に「自分の活動で予定している使い方」を先に確認することが、素材選びで一番重要です。
出典
VRoid|VRoid Studioガイドライン
VRoid|VRoid Studio正式版で作成したモデルは商用利用できますか?
VRoid|カスタムアイテムのインポート・エクスポートの使い方
VRoid|衣装の着せ替え方(衣装テクスチャをインポートする方法)
VRoid|テクスチャをインポート・エクスポートする方法
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