安いVTuberモデルから始めてもいい?|後から作り直す場合

VTuberを始めるとき、最初から高額なオリジナルモデルを用意する必要はありません。

まだ配信を続けられるか分からないなら、安い完成モデルや汎用モデルから始めて、実際に活動してから本格的なモデルを作る方法があります。

ただし、「後から作り直せばいい」と考えるなら、一つだけ先に決めておきたいことがあります。

今のモデルは仮の姿として捨ててもいいのか。

それとも、同じキャラクターのまま将来もっと良いモデルへ育てたいのか。

この違いによって、最初の安いモデルの選び方が変わります。

安いモデルで始めやすいのは「まずVTuberを試したい人」

まだ一度も配信したことがない段階では、自分にどんなモデルが必要なのか分からないことがあります。

実際に始めると、

ゲーム配信ではキャラクターをほとんど大きく映さなかった。

雑談を始めたら表情をもっと増やしたくなった。

思っていたより手や体を動かさなかった。

逆に、歌や動画制作を始めたらもっと大きく動かしたくなった。

といったことが分かってきます。

この確認のためなら、最初から高額なモデルを用意しなくても構いません。

安いモデルには「完成形を買う」というより、VTuber活動そのものを試すために使う意味があります。

「後から作り直す」には2つの意味がある

ここを分けずに考えると、後で困りやすくなります。

例えば最初に黒髪の汎用モデルを使い、半年後に全く別のオリジナルキャラクターを作る。

これは「モデルを乗り換える」方法です。

一方、

今の髪型や服装、顔の特徴を残したまま、もっとよく動くLive2Dへ作り直す。

同じキャラクターを3D化する。

新衣装を作る。

という場合は、単なる乗り換えではありません。

現在のキャラクターデザインを引き続き利用することになります。

この2つでは確認することが違います。

後で別の姿に変えるなら、安い汎用モデルでも始めやすい

最初のモデルを完全に「お試し用」と割り切れるなら、汎用モデルは使いやすい選択肢です。

例えば、

今は配信操作を覚えたい。

自分が人前で話し続けられるか試したい。

ゲーム実況を続けられるか確認したい。

どんな活動をしたいかまだ決まっていない。

こうした段階です。

活動してみて「続けられそうだ」と分かってから、自分専用のキャラクターを一から作ればよいからです。

この場合、最初のモデルと次のモデルが全く違う見た目でも問題ないと自分が思えるかが判断基準になります。

同じキャラクターを残したいなら、安さだけで選ばない

注意したいのはこちらです。

「とりあえず安いモデルを買って、人気が出たら同じキャラクターを豪華に作り直そう」

と考えている場合です。

購入したモデルだからといって、デザインを自由に別の制作者へ渡して描き直せるとは限りません。

例えば汎用モデルでは、

色を変える程度ならよい。

大幅な改変は禁止。

別のLive2Dモデルへの流用は禁止。

第三者による3D化は禁止。

新衣装を作る場合は制作者へ相談。

といった条件が設定されていることがあります。

逆に、色変更や新衣装追加などを認めているモデルもあります。

「汎用モデルならこう」という共通ルールがあるわけではありません。

購入する作品ごとに確認が必要です。

「買ったキャラクターだから自分のもの」とは限らない

VTuberモデルを購入しても、著作権そのものまで購入したとは限りません。

多くの販売モデルでは、著作権は制作者に残したまま、購入者が決められた範囲で使う形になっています。

これは活動上ただちに問題になることではありません。

配信や収益化を許可されていれば、その範囲で使えます。

問題になるのは、後からそのキャラクターを変更するときです。

同じキャラクターの服装を変えたり、別の人へ描き直してもらったりする場合、現在の利用条件で認められているかを確認する必要があります。

「買ったから自由に作り直せる」と考えない方が安全です。

同じ姿で作り直したいなら「改変」と「第三者への依頼」を見る

将来も同じキャラクターを使いたいなら、購入前に確認したいのは単なる商用利用の可否だけではありません。

特に重要なのは、

モデルを改変できるか。

別のクリエイターへ修正を依頼できるか。

新衣装を作れるか。

同じデザインを使って新しいLive2Dモデルを作れるか。

3D化できるか。

といった条件です。

これらが認められていなければ、今の姿を気に入っても、将来のモデルへそのまま引き継げない可能性があります。

「安く買えるか」と同時に、「このキャラクターを今後どこまで使えるか」を見ておきます。

元データがないと、同じモデルをそのまま改良できないこともある

もう一つ確認したいのが、購入後に受け取るデータです。

Live2Dには、配信ソフトなどでモデルを表示するためのデータと、Live2D Cubism Editorでモデルそのものを編集するためのデータがあります。

配信に必要な完成データだけが販売されているモデルもあれば、編集に使えるデータを含むモデルもあります。

また、元になったイラストのパーツ分けデータが付属するかどうかも商品によって違います。

そのため、

「今のモデルにもっと動きを追加したい」

「別のモデラーに調整してもらいたい」

と思ったとき、必要な制作データが手元にないことがあります。

もちろん、データがあれば何をしてもよいわけではありません。

編集できるデータがあることと、他の人が改変することを権利上認められていることは別問題です。

両方を確認する必要があります。

作り直しを考えるなら「デザイン」と「動き」を分ける

Live2Dモデルでは、キャラクターの絵を作る工程と、その絵を動かす工程は別です。

そのため、将来高品質化したいなら、

キャラクターデザインはそのまま使う。

イラストは描き直す。

動き付けだけ新しくする。

衣装だけ追加する。

全体を一から作り直す。

など、いくつもの方法があります。

ただし、元のデザインやイラストを再利用できる権利があることが前提です。

最初から自分専用のキャラクターを簡易的に作ってもらい、後から動きや衣装を追加していく方法もあります。

「安いモデル=汎用モデル」に限定して考える必要はありません。

安いオリジナルモデルから育てる方法もある

同じキャラクターで長く活動したい気持ちはあるけれど、最初から大きな予算をかけられない。

この場合は、

最初は表情や動きを少なくする。

衣装を1種類にする。

上半身中心から始める。

後から表情や衣装、動きを追加する。

といった段階的な作り方も考えられます。

重要なのは、最初の依頼時に「将来このキャラクターを作り直したり追加制作したりしたい」と伝えることです。

誰が追加制作できるのか。

元データを受け取れるのか。

別の制作者へ引き継げるのか。

3D化してよいのか。

ここまで決めておけば、単に安い汎用モデルを購入する場合とは違い、同じキャラクターを育てやすくなります。

安いモデルのうちにグッズまで作るかは一度考える

配信を試すだけなら、モデル変更の影響は比較的小さくできます。

しかし、モデルの見た目を使ってロゴ、グッズ、キービジュアルなどを大量に作ると、後から姿を変えたときに使い直しが必要になります。

特に汎用モデルでは、グッズへの利用そのものを禁止している商品もあります。

まだモデルを変更する可能性が高いなら、最初の段階ではモデルの外見へ大きく投資しすぎないという考え方もあります。

まず活動を固め、その後で自分専用モデルと一緒にビジュアルを整える方法です。

作り直すタイミングは「登録者数」ではなく不満が具体化したとき

何人になったら新モデルを作る、という決まりはありません。

判断しやすいのは、現在のモデルで困ることが具体的に出てきたときです。

例えば、

もっと表情を増やしたい。

手を動かしたい。

他の人と同じ汎用モデルなのが気になってきた。

自分の世界観に合う衣装が欲しい。

グッズ展開をしたい。

3D企画をやりたい。

このように「今のモデルではできないこと」を言えるようになったら、次のモデルへお金を使う理由が明確になります。

単に「活動を半年続けたから」「登録者が増えたから」だけで買い替える必要はありません。

今から安いモデルを選ぶなら、後の方針を先に決める

まだ活動を続けるか分からず、将来は全く別の姿になっても構わない。

この場合は、利用条件を確認したうえで、安い汎用モデルや完成モデルから始めやすいでしょう。

一方、

この髪型や設定で長く活動したい。

将来もっと高品質なLive2Dにしたい。

同じキャラクターを3D化したい。

という気持ちがすでにあるなら、価格だけで汎用モデルを決めない方がよいでしょう。

後の改変や新モデル制作まで認められているのか、最初から確認します。

場合によっては、機能を減らしたシンプルなオリジナルモデルから始めた方が、その後の作り直しが楽になることもあります。

安いVTuberモデルから始めてもいい?

安いモデルから始めても問題ありません。

特に、VTuber活動そのものを続けられるか試したい段階なら、最初のモデルへ大きな予算をかけないのは一つの方法です。

ただし、「後から作り直すから何でもいい」ではありません。

後で全く別のキャラクターへ変えるなら、最初のモデルは仮の姿として選びやすくなります。

同じキャラクターを残したまま高品質化したいなら、最初から改変、別の制作者への依頼、3D化、元データなどの条件を確認しておく必要があります。

最初のモデルで決めるべきなのは、いくら使うかだけではありません。

「この姿は試すための姿なのか、それともこれから育てていく自分のキャラクターなのか」。

ここを決めてから予算を考えると、後から作り直すときの失敗を減らせます。

出典

nizima by Live2D|作品購入ガイド

Live2D|ファイルの種類と拡張子

Live2D|PSDのインポート

Live2D|素材分けについて

文化庁|文化芸術活動に関する法的問題についてよくあるご質問

nizima by Live2D|汎用Live2Dモデル販売例

BOOTH|汎用Live2Dモデル販売例