VTuberモデルを自作しようとすると、
「Live2D CubismはFREE版でも作れる?」
「VTuberなら最初からPRO版を契約した方がいい?」
「無料版で作り始めて、必要になったらPROへ変えても大丈夫?」
と迷うことがあります。
結論からいうと、VTuberだから最初からPRO版が必要なわけではありません。
Live2D Cubism FREEでも、基本的なモデルやアニメーションは制作できます。
一方でFREE版には、アートメッシュ数、テクスチャ、パラメータ数などの制限があります。作りたいモデルがその上限を超えるなら、PRO版を検討することになります。
つまり判断は、
VTuberをするかどうか
ではなく、
自分が作りたいLive2DモデルがFREE版の範囲に収まるか
で考えるのが基本です。
またLive2D Cubism Editorには42日間のPRO無料トライアルがあります。
そのため、
まずFREEまたはトライアルで作る
↓
実際に制限が問題になるか確認する
↓
必要になった人だけPROへ移行する
という順番でも問題ありません。
Live2D Cubism FREEとPROの一番大きな違いは「制作できる規模」
Live2D公式では、
FREE
→ 基本的なモデルやアニメーション制作向け
PRO
→ モデリング・アニメーション機能をほぼ制限なく利用できる版
として案内しています。
代表的な違いは次のとおりです。
| 項目 | FREE | PRO |
|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 有料 |
| アートメッシュ数 | 100まで | 制限なし |
| テクスチャ | 2048px・1枚まで | 制限なし |
| モーション用パラメータ | 30まで | 制限なし |
| 基本的なモデル制作 | 可能 | 可能 |
| 一部の高度・効率化機能 | 制限あり | 利用可能 |
FREE版では、機能制限を超えた状態のデータを保存できません。
そのため、
「FREEで作り始めたら、途中からPROへ変えられないのでは?」
と心配する必要はありません。
PRO版とFREE版にはデータ互換があり、FREEからPROへ移行して制作を続けられます。
FREE版で足りやすいVTuberモデル
まず、次のような場合はFREE版から試しやすいでしょう。
Live2Dを初めて触る
まだ、
「そもそも自分でモデリングできるか」
も分からない段階です。
この状態でいきなりPROへ課金する必要性は高くありません。
まずFREE版で、
- PSDを読み込む
- 顔を動かす
- 目や口を動かす
- 髪を揺らす
- モデルを書き出す
といった一連の流れを経験してみる方がよいでしょう。
シンプルなモデルを作る
パーツ数が少なく、表情・動きもシンプルなモデルなら、FREE版の範囲に収まる可能性があります。
特に、
最初の練習用モデル
や、
VTuber活動を一度試すためのモデル
であれば、いきなり複雑な構成にする必要はありません。
1体だけ試しに作りたい
自分用のモデルを1体作り、
「完成したらCubism Editorをほとんど触らない」
という人も、まずFREE版や42日間のトライアルから検討できます。
PROが必要になりやすいのはパーツ数が増えたとき
FREE版ではアートメッシュ数が100までです。
Live2D公式によると、PSDを読み込むと基本的に各レイヤーへアートメッシュが割り当てられます。
そのため、
- 前髪を細かく分割
- 後ろ髪を複数パーツ化
- 目やまつ毛を細かく分ける
- 衣装の装飾を多くする
- アクセサリーを増やす
といった作り方をすると、アートメッシュ数が増えていきます。
本格的なVTuberモデルを作ろうとすると、
「1体しか作らないのにFREEの上限を超えた」
ということもあり得ます。
したがって、
1体かどうか
より、
その1体をどれだけ細かく作るか
を見る必要があります。
高解像度・複数テクスチャを使いたいならPROを検討
FREE版では、1モデルにつき2048pxのテクスチャ1枚までという制限があります。
シンプルなモデルなら足りる場合がありますが、
- パーツ数が多い
- 高精細に作りたい
- モデル全体を細かく描き込んでいる
といった場合には、制限が気になることがあります。
このように、
作りたいモデルそのものがFREE版では収まりにくくなった
タイミングがPRO移行の分かりやすい基準です。
表情や動きを増やして制限が気になったらPRO
FREE版ではモーション用パラメータにも上限があります。
VTuberモデルでは、
- 顔の角度
- 目
- 口
- 眉
- 体
- 髪
- 表情
などさまざまな動きをパラメータで管理します。
最初は足りていても、
「もっと自然に動かしたい」
「表情を増やしたい」
「細かい動きを追加したい」
と作り込むと制限が気になることがあります。
この状態なら、PRO版へ移行する理由があります。
PRO限定の制作機能を使いたくなったときも判断ポイント
PRO版の違いは、単なる上限解除だけではありません。
Live2D公式の機能比較では、FREE版では利用できない、または制限されているモデリング・効率化機能があります。
たとえば、複数ビュー表示や一部の制作補助機能などです。
さらに、Live2Dの「素材分けPhotoshopプラグイン」はPROライセンスが必要で、42日間のPROトライアル中でも利用できます。
そのため、
FREEでも作れるけれど、制作時間を短縮するためにPRO機能を使いたい
という判断もあります。
PROは「作れる・作れない」だけでなく、
制作を効率化するために払う
という使い方もできます。
VTuberで収益化するならPROが必要?
一般的な個人VTuberなら、収益化するだけでPRO必須になるわけではありません。
Live2D公式では、一般ユーザーと年間売上1,000万円未満の小規模事業者について、FREE版・PRO版を問わず、営利・非営利目的で利用できると案内しています。
YouTubeやTwitchなどでの配信についても同様です。
つまり、
YouTubeを収益化した
↓
PROを契約しなければならない
という関係ではありません。
一般ユーザー・小規模事業者であれば、FREE版で制作したモデルでも、利用条件を満たせば営利配信に利用できます。
一方、年間売上1,000万円以上の事業者が営利目的で利用する場合はPRO版が必要とLive2D公式が案内しています。
42日間のPRO無料トライアルを先に使ってもいい
Cubism Editorには、最初に有効化した日から42日間使えるPRO無料トライアルがあります。
この期間はPRO機能を試せます。
そのため、
FREEでどこまで作れるか分からない
という人は、
PROトライアル
↓
実際にモデル制作
↓
使ったPRO機能を確認
↓
FREEへ戻せるか判断
↓
必要なら契約
という使い方ができます。
トライアル終了後はFREE版を利用することもできます。
ただしトライアルで制作したものを販売する場合は注意
ここはVTuberモデルを自分で使う場合と、モデル制作を商品として販売する場合で分ける必要があります。
Live2D公式ヘルプでは、トライアル版はデモンストレーション・評価・トレーニング目的として提供されており、販売目的での利用は不可と案内されています。
一方、一般ユーザー・小規模事業者がFREE版またはPRO版を使って制作した作品については、第三者へ販売することも可能です。
つまり、
自分用モデルを試作する
→ トライアルを利用
販売用モデルを制作する
→ FREEまたは適切なPROライセンス
と分けて考えた方がよいでしょう。
PROトライアル後にFREEへ戻してもいい?
戻せます。
PRO版とFREE版にはデータ互換があります。
ただし、PROで作ったモデルがFREE版の上限を超えている場合、そのままFREE版で保存することはできません。
FREEで保存したいなら、
- アートメッシュ数
- テクスチャ
- パラメータ
などをFREE版の制限内まで減らす必要があります。
つまり、
PROで本格モデルを完成
↓
トライアル終了
↓
今後FREEだけで同じモデルを編集し続ける
ことが難しくなる場合があります。
完成後も自分で編集する予定なら、ここはPRO契約を判断するポイントです。
完成済みモデルを買って使うだけならCubism PROは不要な場合もある
ここも重要です。
Cubism Editorは、Live2Dモデルを制作・編集するソフトです。
nizimaなどで完成済みLive2Dモデルを購入し、
自分ではモデル制作・編集をしない
のであれば、そもそもCubism PROを継続利用する必要がない場合があります。
つまり、
VTuberになる
=
Live2D Cubism PROを買う
ではありません。
自分でLive2Dを作る人ほど、FREEとPROの違いを考える必要があります。
FREEから始めてよい人
次のような人なら、まずFREE版やトライアルでよいでしょう。
- Live2D初心者
- まず操作を覚えたい
- シンプルなモデルを作りたい
- 1体だけ試したい
- FREEの制限内に収まりそう
- 本格的に制作を続けるか分からない
この段階でPRO年間プランまで契約する必要はありません。
PROを検討しやすい人
反対に、
- アートメッシュ100では足りない
- 複数テクスチャが必要
- パラメータを増やしたい
- モデルを細かく作り込みたい
- PRO限定の制作機能を使いたい
- 完成後も継続してモデルを編集する
- 新衣装・別モデルも作る
- Live2Dモデリングを継続して学ぶ
なら、PRO版との相性が良くなります。
判断表|FREEかPROか
| 今の状態 | 選びやすい方 |
|---|---|
| Live2Dを初めて触る | FREE・トライアル |
| シンプルな1体 | FREE |
| FREE制限内に収まる | FREE |
| アートメッシュ100を超える | PRO |
| 複数テクスチャを使う | PRO |
| 動き・表情を細かく作る | PROを検討 |
| PRO限定機能が必要 | PRO |
| 完成後も自分で修正 | PROを検討 |
| モデルを継続制作する | PROを検討 |
| 完成モデルを買って配信するだけ | Cubism PRO不要の場合あり |
結論|「VTuberだからPRO」ではなく、FREEでは足りなくなったらPRO
Live2D Cubism PROは、VTuberになるための必須料金ではありません。
FREE版でも基本的なLive2Dモデル制作が可能です。
まず、
FREE版または42日間のPROトライアルで実際に作る。
そのうえで、
アートメッシュが足りない
テクスチャ制限に当たった
パラメータを増やしたい
PRO限定機能が必要
完成後も継続して編集したい
となったらPRO版を検討する。
この順番で十分です。
反対に、
シンプルなモデルで足りる
FREE版で特に困らない
モデル制作は今回だけ
なら、無理にPROへ移行する必要はありません。
つまり判断基準は、
「VTuberとして本気かどうか」ではなく、「作りたいモデルと制作方法がFREE版の範囲を超えるかどうか」
です。
次に読む記事
自分用モデル1体だけならPRO版まで必要なのか迷っている場合は、
「Live2Dモデルを1体だけ作るためにPRO版を契約する必要はある?」
を確認してみてください。
42日間のPRO無料トライアルを使った後、有料版を続けるか迷っている場合は、
「42日間のLive2D PRO無料トライアル後に契約するか判断する基準」
も次の判断材料になります。
自作そのものに時間を使うべきか迷っている場合は、
「VTuber用Live2Dモデルは自作と外注どちらがいい?時間と費用で判断」
を読むと、自作と外注を比較できます。
出典
Live2D Manuals & Tutorials|Cubism Editorを起動する
Live2D|YouTubeやTwitchでの配信に使いたいが可能か?
Live2D|作ったモデルファイルや作品を販売することはできる?
Live2D Manuals & Tutorials|素材分けPhotoshopプラグイン
この記事は、2026年8月時点のLive2D公式情報をもとに作成しています。